話し言葉と書き言葉の違いを体系化。公的な話し言葉である格式体(하십시오체)と、新聞・論文・小説で使う文語体(한다체/-ㄴ다)の作り方を整理し、口語体↔文語体の語彙・接続の言い換え(그래서→따라서、-니까→-므로)、場面別の使い分けまで例文で解説します。
🎯 学習目標
第20講へようこそ。語彙・運用編もいよいよ終盤、今回は格式体(격식체)と文語体(문어체)を扱います。第12講で「韓国語には複数の文体がある」と学びましたが、ここでそれを総整理します。「갑니다(行きます=公式)」「가요(行きます=日常)」「간다(行く=新聞・書き言葉)」——同じ内容でも、場面によって文末も語彙も変わるのです。この使い分けは、次回からの読解・聴解の実践に欠かせません。
この講を終えると、あなたは次の3つができるようになります。第一に、公的な話し言葉格式体(하십시오体)を正しく作れるようになります。第二に、新聞・論文・小説で使う文語体(한다体/-ㄴ다)を理解し、読めるようになります。第三に、口語体と文語体の言い換え(語彙・接続)を知り、場面に応じて文体を選べるようになります。それでは始めましょう。
💡 文体とは — 話し言葉と書き言葉
このセクションでは、文体の全体像をつかみます。韓国語の文体は、大きく2つの軸で整理できます。一つは「格式があるか/くだけているか」、もう一つは「話し言葉か/書き言葉か」です。
第12講で学んだ相手敬語を思い出してください。日常会話で最も使うのは해요体(가요)でした。これに対し、公的な場の話し言葉が하십시오体(갑니다)=格式体です。そして、特定の相手に話すのではなく不特定多数に向けて書くときに使うのが한다体(간다)=文語体です。文語体は誰かを高めalso下げもしない“中立の書き言葉”で、新聞やレポートの基本形です。この3つの違いを意識することが、今回の出発点です。まずは格式体から見ていきましょう。
🎙️ 格式体(하십시오体)— 公的な話し言葉
このセクションでは、格式体=하십시오体を扱います。最も改まった話し言葉で、距離感ときちんとした印象を与えます。語幹に次の語尾を付けて作ります。
| 種類 | 語尾 | 例 |
|---|---|---|
| 平叙 | -ㅂ니다/습니다 | 갑니다、먹습니다、좋습니다 |
| 疑問 | -ㅂ니까/습니까? | 갑니까?、먹습니까? |
| 命令 | -(으)십시오 | 가십시오、앉으십시오 |
| 勧誘 | -(으)ㅂ시다 | 갑시다 |
使う場面は明確です。発表・スピーチ、ニュースのアナウンス、会議での報告、面接、店や機内の公式アナウンス、軍隊など、公的・フォーマルな場です。「지금부터 회의를 시작하겠습니다(これより会議を始めます)」「잠시 후 도착하겠습니다(まもなく到着いたします)」。同じ丁寧でも、해요体の「시작할게요」より、하십시오体の「시작하겠습니다」のほうが格段に改まって聞こえます。ビジネスや公式の場では、この格式体を選べることが信頼につながります。
📰 文語体(한다体/-ㄴ다)— 書き言葉の基本
このセクションでは、文語体=한다体を扱います。これは新聞記事・論文・レポート・小説・日記などの書き言葉で使う基本形で、特定の聞き手を想定しない中立の文体です。会話の「가요/갑니다」とは別の終わり方をします。
| 品詞 | 語尾 | 例 |
|---|---|---|
| 動詞 | -ㄴ다/-는다 | 간다、먹는다(받침有は-는다) |
| 形容詞 | -다 | 좋다、크다 |
| 名詞+이다 | -(이)다 | 학생이다 |
| 過去(共通) | -았/었다 | 갔다、먹었다、좋았다 |
第3講の間接話法で学んだ「-ㄴ다고 하다」の「-ㄴ다」と同じ仕組みです。たとえば新聞の見出しや本文は「정부가 새 정책을 발표했다(政府が新政策を発表した)」「물가가 계속 오른다(物価が上がり続けている)」のように書かれます。動詞は終声の有無で-ㄴ다/-는다に分かれ(간다/먹는다)、形容詞は-다のまま(좋다)という非対称に注意しましょう。文語体が読めると、ニュースや書籍が一気に身近になります。次回の読解で本格的に使う、重要な土台です。
🔄 口語体↔文語体の言い換え
このセクションでは、文体の違いが文末だけでなく語彙・接続にも及ぶことを学びます。書き言葉では、話し言葉とは異なる、より硬い表現が選ばれます。
| 口語(会話) | 文語(書き言葉) |
|---|---|
| 그래서 | 따라서 / 그러므로 |
| 그런데 / 근데 | 그러나 / 하지만 |
| -니까 | -(으)므로 |
| 진짜 / 너무 | 매우 / 상당히 |
| 한테 | 에게 |
| 거 | 것 |
たとえば会話の「비가 와서 경기가 취소됐어요」は、書き言葉では「비가 왔으므로 경기가 취소되었다」となります。「그래서→따라서」「-니까→-므로」「-아/어요→-다」と、文末・接続・語彙が同時に切り替わっている点に注目してください。また、書き言葉では縮約(거、뭐 など)を避け、「것・무엇」のように省略しない形を使います。文語体は単に文末を変えるだけでなく、文章全体のトーンを格上げするものだと理解しましょう。
🗺️ 場面別の使い分け
このセクションでは、これまで学んだ文体を場面ごとに整理します。どの文体をいつ使うか、地図にしておきましょう。
| 文体 | 主な場面 |
|---|---|
| 하십시오体(갑니다) | 発表・面接・ニュース・公式アナウンス・ビジネス |
| 해요体(가요) | 日常会話・親しみのある丁寧な場面 |
| 한다体(간다) | 新聞・論文・レポート・小説・日記 |
| 해体(가/반말) | 親しい間柄・目下・独り言 |
ポイントは、話す相手と媒体で選ぶことです。同じ人に話すのでも、雑談なら해요体、公式の報告なら하십시오体。書くのでも、友だちへのメッセージなら해요体や반말、新聞やレポートなら한다体。よくある失敗は、会話で文語体を使ってしまうことです。日常会話で「나 집에 간다」は反말としてはありえますが、目上の人に「저 집에 간다」とは言えません(「갑니다/가요」を使う)。逆に、レポートに「갔어요」と書くと幼く見えます。媒体と相手に文体を合わせる——これが運用力の総仕上げです。
📝 まとめと次回予告
第20講、お疲れさまでした。今日のポイントを整理します。
- 하십시오体:公的な話し言葉(갑니다/갑니까?/가십시오)
- 한다体(文語体):書き言葉(動詞-ㄴ다/는다、形容詞-다、過去-았/었다)
- 言い換え:그래서→따라서、-니까→-므로、진짜→매우、거→것
- 使い分け:相手と媒体で選ぶ(会話に文語体は不可)
文体は、たくさんの文章と会話に触れて感覚を養うのが一番です。同じ内容を해요体・하십시오体・한다体で書き分ける練習をすると、違いが体にしみ込みます。ここまでで語彙・運用編は完了です。次回からは、これまでの総合力を試す実践編に入ります。
さて、次回第21講では「中級読解 — コラム・記事」を扱います。今日学んだ文語体(한다体)が実際に使われた本物の文章を読み、要点をつかむ練習をします。文法・語彙・文体の知識を、読解という実践で統合していきましょう。それでは次の講でお会いしましょう。
📚 참고 자료
관련 주제
- 격식체
- 문어체
- 하십시오체
- 한다체
- 구어체 문어체 대응
- 그래서 따라서
- 니까 므로
- 외국어
- 외국어 강의
- 한국어 중급 25강 — 자연스러운 회화로 넓히는 표현력
- 무료강의
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- NUGUNA
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한국어 중급 25강 — 자연스러운 회화로 넓히는 표현력
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