韓国語の指示詞「이・그・저(こそあ)」と、それを使った이것/여기/이 사람などの表現・縮約形(이게/이건)、そして누구・무엇・어디・언제・왜・어떻게などの疑問詞を学び、語順を変えずに疑問文を作る方法を身につける回です。
🎯 この回の学習目標
助詞を4回にわたって学んできました。今回は、会話に欠かせない指示詞と疑問詞を身につけます。「これ・それ・あれ」で物を指し、「誰・何・どこ・いつ・なぜ」で質問できるようになると、一気にやり取りの幅が広がります。
この回を終えると、次のことができます。第一に、日本語の「こそあ」に対応する이・그・저を使って、物・場所・人を指せること。第二に、「이것」が会話で「이게・이건」のように縮む縮約形を理解すること。第三に、疑問詞を使って語順を変えずに質問文を作れることです。
ここでも日本語との対応が非常に良く、指示詞の三分割も、疑問詞を文の途中に置いたまま質問できる点も、日本語とそっくりです。安心して進めましょう。
👉 指示詞 이・그・저(韓国語のこそあ)
このセクションでは、物や人を指し示す이(こ)・그(そ)・저(あ)を学びます。日本語の「これ・それ・あれ」と考え方がほぼ同じです。
使い分けは距離と関係で決まります。이は話し手に近いもの(こ)、그は聞き手に近いもの、またはすでに話に出た既知のもの(そ)、저は話し手からも聞き手からも遠い、その場に見えるもの(あ)を指します。特に「그」が「会話で一度話題にのぼったもの」を指す点は、日本語の「その〜」と同じ感覚です。
これらは単独では使わず、うしろに「것(もの)」「곳/기(場所)」「사람/분(人)」などを付けて使います。基本形を表にまとめます。
| 이(こ) | 그(そ) | 저(あ) | |
|---|---|---|---|
| 物「〜れ」 | 이것(これ) | 그것(それ) | 저것(あれ) |
| 場所 | 여기(ここ) | 거기(そこ) | 저기(あそこ) |
| 人(丁寧) | 이분(この方) | 그분(その方) | 저분(あの方) |
| 連体(この〜) | 이 책(この本) | 그 사람(その人) | 저 집(あの家) |
注意したいのは、名詞の前に置いて「この本・その人」のように言うときは、이・그・저をそのまま名詞の前に置き、後ろに「것」を付けないことです。「이 책(この本)」であって「이것 책」ではありません。日本語で「この本」と言うのと同じ感覚です。
📦 会話でよく使う縮約形(이게・이건・이거)
このセクションでは、実際の会話で頻出する「이것」の縮約形を学びます。ここを知らないと、教科書は読めても会話が聞き取れない、ということが起きます。
「이것」に助詞が付くと、話し言葉では次のように縮みます。主格の「이것이」は이게に、主題の「이것은」は이건に、目的格の「이것을」は이걸になります。また「이것」自体も、くだけた会話では이거とよく言います。그것・저것も同じパターンで、그게/그건/그걸、저게/저건/저걸となります。
| もとの形 | 縮約形 | 例 |
|---|---|---|
| 이것이(これが) | 이게 | 이게 뭐예요?(これは何ですか) |
| 이것은(これは) | 이건 | 이건 제 거예요.(これは私のです) |
| 이것을(これを) | 이걸 | 이걸 주세요.(これをください) |
特に「이게 뭐예요?(これは何ですか)」は、買い物や食事の場面で毎日使う超頻出フレーズです。丸ごと覚えてしまいましょう。
❓ 疑問詞のまとめ
このセクションでは、質問の核になる疑問詞を一気に覚えます。日本語の疑問詞と一対一で対応するので、意味を取るのは簡単です。
| 韓国語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 누구 (누가) | ヌグ(ヌガ) | 誰(誰が) |
| 무엇 (뭐) | ムオッ(ムォ) | 何 |
| 어디 | オディ | どこ |
| 언제 | オンジェ | いつ |
| 왜 | ウェ | なぜ |
| 어떻게 | オットケ | どうやって・どのように |
| 얼마 / 몇 | オルマ / ミョッ | いくら / いくつ・何(数) |
いくつか補足します。「誰が」は「누구가」ではなく、前回学んだ이/가の縮約で누가となります。「何」は書き言葉では「무엇」ですが、会話ではほぼ뭐を使います(「뭐예요?=何ですか」)。また、名詞の前に置いて「何の・どんな」と言うときは무슨(무슨 책=何の本)、「どの」と選ばせるときは어느(어느 나라=どの国)、「何時・何名」のように数を尋ねるときは몇(몇 시=何時)を使います。
💬 疑問文の作り方 — 語順はそのまま
このセクションでは、疑問文の組み立て方を学びます。ここが日本語話者にとって最大の朗報です。
韓国語の疑問文は、英語のように語順を入れ替える必要がありません。日本語と同じで、平叙文の文末を上げるか、丁寧形の語尾を付けるだけで質問になります。たとえば「학교에 가요(学校に行きます)」の文末を上げれば「학교에 가요?(学校に行きますか)」となります。
疑問詞を使う場合も、疑問詞を尋ねたい場所にそのまま置くだけです。日本語で「あなたは→どこに→行きますか」と言うのと同じ語順で、「어디에 가요?(どこに行きますか)」「누구를 만나요?(誰に会いますか)」「이게 뭐예요?(これは何ですか)」と作れます。英語話者が苦労する「疑問詞を文頭に出す」操作が不要なのです。丁寧な書き言葉・かしこまった場では、語尾を「-습니까/-ㅂ니까?」にした합니다体(例:어디에 갑니까?)も使いますが、これは第8回で詳しく扱います。
🗣️ 語彙と例文練習
指示詞・疑問詞と相性のよい日常語彙を使って、実際の会話例を見てみましょう。
- 이게 뭐예요? — 이건 김치예요.(これは何ですか — これはキムチです)
- 화장실이 어디예요?(トイレはどこですか)— 旅行で必須のフレーズ
- 누가 왔어요? — 그 친구가 왔어요.(誰が来ましたか — その友達が来ました)
- 생일이 언제예요?(誕生日はいつですか)
- 이거 얼마예요?(これはいくらですか)— 買い物の必須フレーズ
このように、指示詞と疑問詞を組み合わせるだけで、旅行や日常の会話で必要な質問のほとんどがカバーできます。「어디예요?(どこですか)」「얼마예요?(いくらですか)」「뭐예요?(何ですか)」の3つは特に使用頻度が高いので、最優先で覚えてください。
⚠️ 日本人がよくする間違い
ここでは、指示詞・疑問詞でありがちなミスを整理します。
第一に、「그」と「저」の取り違えです。日本語の「その」につられて、目の前にない・話に出ただけのものを「저」で指してしまう人がいますが、正しくは「그」です。「저」はあくまでその場に見えていて、両者から遠いものに使います。会話で一度出た話題を指すなら必ず「그」です。
第二に、名詞の前で「이것」を使ってしまうミスです。「この本」は「이 책」であって「이것 책」ではありません。「것」が付くのは単独で「これ・それ・あれ」と言うときだけです。
第三に、「무엇」と「무슨」の混同です。「무엇(뭐)」は単独で「何」、「무슨」は名詞の前で「何の・どんな」です。「何を食べますか」は「뭐를 먹어요?」、「何の映画ですか」は「무슨 영화예요?」と使い分けます。
📝 まとめと次回予告
今回の要点です。
- 이・그・저:こそあに対応。이=近い、그=聞き手側・既知、저=遠くに見える。
- 縮約形:이것이→이게、이것은→이건、이것을→이걸。会話では이거も多用。
- 疑問詞:누구(누가)・무엇(뭐)・어디・언제・왜・어떻게・얼마・몇。名詞前は무슨/어느/몇。
- 疑問文:語順を変えず、文末を上げるか語尾を付けるだけ。疑問詞もその場に置く。
次回第6回「存在・所有 있다/없다」では、「〜がある・いる(있다)」「〜がない・いない(없다)」を学びます。「時間がありますか」「家族が何人いますか」といった、存在と所有を表す最重要動詞です。今回の疑問詞と組み合わせれば、さらに実用的な会話ができるようになります。
📚 参考資料
관련 주제
- 이 그 저
- 指示詞
- こそあ
- 疑問詞
- 누구 무엇 어디
- 언제 왜 어떻게
- 이게 이건
- 疑問文の作り方
- 외국어
- 외국어 강의
- 한국어 어휘와 문법 (일본어편)
- 무료강의
- 무료 온라인 강의
- NUGUNA
- 누구나
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한국어 어휘와 문법 (일본어편)
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