韓国語の2つの数体系(漢数詞と固有数詞)の使い分けを整理し、お金(원)の読み方・数え方・買い物で使うお金の語彙を、漢字語の音対応と結びつけて身につけます。
🎯 この講の学習目標
この第3講を終えると、あなたは韓国語の数字を正しく読み、状況に応じて使い分けられるようになります。特に重要なのは、韓国語には2種類の数字があり、場面によって使い分ける必要があるという事実です。この講では、その2つの体系(漢数詞と固有数詞)の違いと使い分けを理解し、さらに買い物で必須となるお金(원)の言い方までをまとめて身につけます。
数字は、あいさつと並んで、旅行でも日常でも毎日使う最重要テーマです。値段を聞く、時間を伝える、年齢を言う、電話番号を交換する——どれも数字なしには成り立ちません。しかも韓国の通貨ウォンは桁が大きいため(コーヒー1杯が数千ウォン)、数字が読めないと買い物すらままなりません。だからこそ、ここでしっかり土台を作りましょう。前回までに学んだ漢字語の音対応も、漢数詞ではそのまま活躍します。
🔢 韓国語には数字が2種類ある
このセクションでは、まず「なぜ2種類あるのか」という全体像をつかみます。ここを理解しないまま丸暗記に走ると、必ず混乱します。
韓国語の数字には、漢数詞(かんすうし)と固有数詞(こゆうすうし)の2系統があります。漢数詞は漢字に由来する数字で、日本語の「いち・に・さん」にあたります。固有数詞は韓国語がもともと持っていた数字で、日本語の「ひとつ・ふたつ・みっつ」にあたります。実は日本語もまったく同じ二重構造を持っています。「3個」は「さんこ(漢語)」ですが、「3つ」は「みっつ(和語)」ですね。韓国語も同じ発想だと考えると、一気に親しみやすくなります。
使い分けの原則は次のとおりです。漢数詞は、値段・日付・分と秒・電話番号・番号・100以上の大きな数など、体系的・記号的な数に使います。一方固有数詞は、ものの個数・人数・年齢・時(〜時)・動物の数など、「数えるもの」に使います。「時(何時)は固有数詞、分は漢数詞」という混在があるのが有名で、たとえば「1時30分」は한 시 삼십 분(ハンシ サムシップン)——時は固有数詞の한、分は漢数詞の삼십、と混ぜて言います。この混在は次の第4講でも詳しく扱います。
| 用途 | 使う数字 | 例 |
|---|---|---|
| お金(원) | 漢数詞 | 오천 원(5,000ウォン) |
| 日付・分・秒 | 漢数詞 | 삼 분(3分) |
| 電話番号・番号 | 漢数詞 | 공일공(010) |
| 個数・人数 | 固有数詞 | 두 개(2個) |
| 年齢 | 固有数詞 | 스무 살(20歳) |
| 時(〜時) | 固有数詞 | 세 시(3時) |
💴 漢数詞 — お金・日付・番号に使う
このセクションでは、まず漢数詞をマスターします。漢数詞は日本語の音読みと非常によく似ているため、日本人にはとても覚えやすい系統です。
基本は次のとおりです。0は영(ヨン)または공(コン)、1〜10は일・이・삼・사・오・육・칠・팔・구・십(イル・イ・サム・サ・オ・ユク・チル・パル・ク・シップ)です。声に出すと、日本語の「いち・に・さん…」と響きがそっくりなのがわかります。第1講の法則もぴったり当てはまります。一(いち)→일(ㄹパッチム)、七(しち)→칠、八(はち)→팔、百(ひゃく)→백、千(せん)→천、万(まん)→만。まさに音対応の宝庫です。
大きな位は、100が백(ペク)、1,000が천(チョン)、10,000が만(マン)、100,000,000が억(オク)です。ここで日本人に朗報があります。韓国語は日本語と同じく「万(만)」を単位にして数えるのです。英語のように千を単位にはしません。ですから、10,000は만、100,000は십만(十万)、1,000,000は백만(百万)、10,000,000は천만(千万)——考え方が日本語とまったく同じです。たとえば「35,000」は「삼만 오천(サムマン オチョン)」、日本語の「三万五千」とそのまま対応します。電話番号は漢数詞を一桁ずつ読み、0は공を使います。「010」は공일공です。
🔟 固有数詞 — ものを数える・年齢・時
このセクションでは、もうひとつの系統である固有数詞を学びます。こちらは漢字語とは無関係の韓国固有の言葉なので、素直に覚える必要があります。
1〜10は하나・둘・셋・넷・다섯・여섯・일곱・여덟・아홉・열(ハナ・トゥル・セッ・ネッ・タソッ・ヨソッ・イルゴプ・ヨドル・アホプ・ヨル)です。10ずつの位は、20が스물(スムル)、30が서른(ソルン)、40が마흔(マフン)、50が쉰(スィン)、60が예순(イェスン)と続きます。固有数詞は99までしかなく、100からは漢数詞の백を使います。
固有数詞には、日本人が必ずつまずく重要ルールがあります。それは、助数詞(〜個、〜名など)が後ろに続くとき、一部の数字が形を変えるという点です。具体的には、하나→한、둘→두、셋→세、넷→네、스물→스무の5つが変化します。たとえば「1個」は한 개、「2名」は두 명、「3杯」は세 잔、「20歳」は스무 살となります。「하나 개」ではなく「한 개」、ここは非常に間違えやすいので要注意です。よく使う助数詞は、개(個)・명(名)・분(方=名の敬語)・살(歳)・시(時)・잔(杯)・병(瓶)・마리(匹)などです。「何歳ですか?」は몇 살이에요?(ミョッサリエヨ)、答えは「스무 살이에요(20歳です)」のように言います。
💰 お金の言葉 — 원・얼마・계산
このセクションでは、買い物で欠かせないお金の語彙を学びます。数字の知識を、実際のお金の場面に応用しましょう。
韓国の通貨単位は원(ウォン)で、必ず漢数詞を使います。物価の感覚をつかむと読みやすくなります。たとえばコーヒー1杯はおよそ5,000ウォン前後で、これは오천 원(オチョン ウォン)です。10,000ウォンは만 원(マヌォン)——このとき「일만」とは言わず、単に만 원と言うのが自然です。15,000ウォンは만 오천 원、23,000ウォンは이만 삼천 원です。日本語の「万・千」の感覚がそのまま使えるので、桁さえ落ち着いて読めば難しくありません。
買い物で使う基本語彙も押さえましょう。「いくらですか?」は얼마예요?(オルマエヨ)——超頻出フレーズです。お金そのものは固有語で돈(トン)、値段は값(カプ)または漢字語の가격(カギョク=価格)と言います。支払い関連は漢字語が多く、現金は현금(ヒョングム=現金)、カードは카드(カドゥ)、お会計・計算は계산(ケサン=計算)、領収書は영수증(ヨンスジュン=領収証)、割引は할인(ハリン=割引)、おつりは거스름돈(コスルムドン)です。会話例:「이거 얼마예요?(これいくらですか?)」「만 오천 원이에요.(15,000ウォンです)」「카드 돼요?(カード使えますか?)」——この3文で買い物はほぼ成立します。
| 韓国語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 얼마예요? | オルマエヨ | いくらですか? |
| 돈 | トン | お金 |
| 가격 | カギョク | 価格 |
| 현금 | ヒョングム | 現金 |
| 계산 | ケサン | 会計・計算 |
| 할인 | ハリン | 割引 |
⚠️ よくある間違いと注意点
ここでは、数字とお金で初心者がつまずきやすい点を整理します。
間違い1:2系統を取り違える。 最も多いのが、お金を固有数詞で読んだり、年齢を漢数詞で読んだりするミスです。「お金・日付・分は漢数詞」「個数・年齢・時は固有数詞」という原則を、例とセットで体に染み込ませましょう。特に「時は固有数詞、分は漢数詞」の混在は繰り返し声に出して慣れるしかありません。
間違い2:助数詞の前で形を変え忘れる。 「한 개(1個)」を「하나 개」と言ってしまうミスは非常に多いです。하나・둘・셋・넷・스물の5つは、助数詞が続くと한・두・세・네・스무に変わる——この5つだけは特別扱いだと強く意識してください。
間違い3:万を単位にする感覚を忘れる。 日本語話者はここは有利なのですが、英語の癖で「thousand」単位に引きずられると混乱します。韓国語は日本語と同じ万単位。「30,000ウォン」は「삼만 원(三万ウォン)」と、日本語の発想そのままで組み立てれば正解にたどり着けます。
📝 まとめと次回予告
この第3講のポイントをチェックリストで確認しましょう。
- 韓国語の数字は漢数詞(일이삼…)と固有数詞(하나둘셋…)の2系統。
- 漢数詞=お金・日付・分秒・番号・100以上。日本語の音読みとそっくりで覚えやすい。
- 固有数詞=個数・人数・年齢・時。99まで。助数詞の前で한・두・세・네・스무に変化。
- お金は원(漢数詞)。万(만)単位で数える発想は日本語と同じ。
- 買い物の核は얼마예요?と、현금・카드・계산・할인などの漢字語。
数字とお金が読めるようになれば、韓国での行動範囲は一気に広がります。次回第4講「時間・曜日・日付」では、今日ちらりと触れた「時は固有数詞、分は漢数詞」の混在ルールを完全にマスターし、曜日や日付、「今日・明日・昨日」といった時間表現をまとめて学びます。それでは次の講でお会いしましょう。다음 강에서 만나요!
📚 参考資料
관련 주제
- 漢数詞
- 固有数詞
- 数え方
- 원 ウォン
- 얼마예요
- 助数詞
- お金の韓国語
- 계산 현금
- 외국어
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- 한국어 단어장 (일본어편)
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