形容詞で物事を描写する方法を学びます。韓国語の形容詞は動詞と同じ해요体ルールで活用すること、よく使う으不規則(크다→커요)、안による否定、色・大きさ・味・感情の描写表現を習得します。
🎯 学習目標
この講を終えると、あなたは韓国語の形容詞を使って、「おいしいです」「大きいです」「きれいです」のように、物事の様子や状態を描写できるようになります。第10〜11講で動詞を学びましたが、形容詞が加わると、「どんなものか」を表現できるようになり、会話がぐっと豊かで具体的になります。
ここでも日本語話者に大切なポイントがあります。日本語の形容詞は「い形容詞(高い)」と「な形容詞(きれいだ)」に分かれますが、韓国語の形容詞にはこの区別がありません。韓国語の形容詞は「状態を表す動詞(描写動詞)」のような存在で、動詞とまったく同じ해요体のルールで活用します。第10講で動詞の活用を学んでいれば、形容詞も同じ要領で使えるのです。
この講では、まず形容詞の性質を確認し、해요体での活用、よく使う으不規則、否定の作り方、そして色・大きさ・味・感情を表す描写表現まで学びます。
🎨 韓国語の形容詞 — 動詞と同じように活用する
この節では、韓国語の形容詞の基本的な性質を学びます。韓国語の形容詞は、動詞と同じく辞書では 「-다」で終わる形 で載っています。「좋다(良い)」「크다(大きい)」「맛있다(おいしい)」のような形です。そして、これらは名詞を必要とせず、それだけで述語になれる点が、日本語の形容詞と共通しています。
最大の特徴は、活用が動詞とまったく同じだということです。第10講で学んだ「語幹+아요/어요」のルール(母音調和)が、形容詞にもそのまま適用されます。たとえば「좋다」は語幹「좋-」の母音が ㅗ なので「좋아요(良いです)」、「맛있다」は「맛있어요(おいしいです)」となります。動詞の知識をそのまま流用できるので、新しく覚えることはほとんどありません。
このため、韓国語では形容詞を「形容詞(상태를 나타내는 말)」として動詞と近い仲間に分類します。日本語のように「い形容詞・な形容詞」と2種類を区別する必要がなく、すべて同じ活用で済むのは、ある意味で日本語より単純とも言えます。「形容詞も動詞と同じように活用する」——この一点を押さえておきましょう。
🔧 形容詞の해요体 — 좋아요・작아요・맛있어요
この節では、よく使う形容詞の해요体を確認します。母音調和のルール(語幹の母音がㅏ/ㅗ→아요、それ以外→어요)に従って活用します。代表的なものを見てみましょう。
| 基本形 | 意味 | 해요体 |
|---|---|---|
| 좋다 | 良い | 좋아요 |
| 작다 | 小さい | 작아요 |
| 많다 | 多い | 많아요 |
| 맛있다 | おいしい | 맛있어요 |
| 적다 | 少ない | 적어요 |
| 싸다 | 安い | 싸요 |
| 비싸다 | (値段が)高い | 비싸요 |
これらを使って、第9講の助詞と組み合わせれば、描写の文が作れます。「날씨가 좋아요(天気が良いです)」「가방이 작아요(かばんが小さいです)」「사람이 많아요(人が多いです)」「김치가 맛있어요(キムチがおいしいです)」のように、「〜が+形容詞」で状態を表します。日本語と語順が同じなので、助詞と形容詞さえ分かれば、すぐに描写ができます。
「싸다(安い)→싸요」「비싸다(高い)→비싸요」のように、語幹が母音で終わる場合は第10講で学んだ縮約が起こります。「싸아요」とはならず、同じ母音が1つにまとまって「싸요」となります。動詞の縮約とまったく同じ理屈なので、ここでも復習として確認しておきましょう。
日常でよく使う形容詞を、対になるものでまとめて覚えると効率的です。「크다(大きい)⇔작다(小さい)」「많다(多い)⇔적다(少ない)」「비싸다(高い)⇔싸다(安い)」「길다(長い)→길어요⇔짧다(短い)→짧아요」「덥다(暑い)⇔춥다(寒い)」のように、反対語をペアで暗記すると、描写の幅が一気に広がります。なお「덥다・춥다」は語幹がㅂで終わるため、해요体で特別な変化(ㅂ不規則:더워요・추워요)をしますが、これは中級でまとめて扱いますので、今は「暑いです=더워요」「寒いです=추워요」と形ごと覚えておけば十分です。
⚡ 으不規則 — 크다→커요、예쁘다→예뻐요
この節では、形容詞でとてもよく出る으不規則を学びます。語幹が母音 ㅡ で終わる単語は、해요体にするとき、ㅡが脱落(消える)します。そして、ㅡの前の母音によって아요/어요が決まります。
具体例で見てみましょう。「크다(大きい)」は語幹「크-」のㅡが消え、前に母音がないので基本の어がついて 커요 となります。「예쁘다(きれいだ)」は 예뻐요、「바쁘다(忙しい)」は前の母音がㅏなので 바빠요、「아프다(痛い)」は 아파요、「배고프다(おなかがすいた)」は 배고파요 となります。「크아요」「예쁘어요」のように、ㅡを残すのは誤りです。
この으不規則は、動詞にも当てはまります(「쓰다(書く)→써요」「끄다(消す)→꺼요」など)。語幹がㅡで終わる用言は非常に多いので、「ㅡは해요体で消える」という原則をしっかり覚えておきましょう。判断のコツは、ㅡを消したあと、その1つ前の母音がㅏ/ㅗかどうかを見ることです。前に母音がなければ、原則どおり어요がつきます。
🚫 否定「안」と描写の会話
この節では、形容詞の否定と、描写の会話表現を学びます。形容詞を否定するには、形容詞の前に「안」を置くのが最も簡単な方法です。「안 비싸요(高くないです=安いです)」「안 좋아요(良くないです)」「안 커요(大きくないです)」のように使います。日本語の「〜くない/〜ではない」にあたります。この「안」による否定は動詞にも使え、第14講で詳しく学びます。
程度を表す副詞を添えると、描写がより生き生きします。「아주(とても)」「너무(〜すぎる・とても)」「조금(少し)」「별로(あまり〜ない)」などを形容詞の前に置きます。「아주 맛있어요(とてもおいしいです)」「너무 비싸요(高すぎます)」「조금 작아요(少し小さいです)」「별로 안 좋아요(あまり良くないです)」のように使います。「너무」はもともと「〜すぎる」という否定的な意味ですが、近年は「とても」の意味でも広く使われます。
会話例を見てみましょう。「이 옷 어때요?(この服どうですか)」「예뻐요! 그런데 조금 비싸요.(きれいです!でも少し高いです)」「날씨가 어때요?(天気はどうですか)」「아주 좋아요.(とても良いです)」。「어때요?(どうですか)」は様子を尋ねる便利な表現で、描写の会話で大活躍します。「맛이 어때요?(味はどうですか)」「영화가 어땠어요?(映画はどうでしたか)」のように、過去形「어땠어요?」にすれば感想も尋ねられます。色を表す「빨갛다(赤い)」「파랗다(青い)」「하얗다(白い)」なども描写でよく使いますが、これらはㅎ不規則という別の変化をするため、中級でまとめて学びます。
⚠️ 日本語話者がつまずくポイント
この節では、形容詞でよくある間違いを3つ整理します。
① 形容詞を「い/な」で区別しようとする。 日本語の癖で「な形容詞だから別扱い」と考えがちですが、韓国語の形容詞はすべて動詞と同じ活用です。区別は不要なので、動詞と同じルールで活用しましょう。
② 으不規則を忘れる。 「크아요」「바쁘어요」は誤りです。語幹のㅡは消える、と覚えてください。「크다→커요」「바쁘다→바빠요」のように、よく使う形容詞は活用形ごと暗記すると安心です。
③ 「안」の位置を間違える。 否定の「안」は形容詞の直前に置きます。「비싸 안요」ではなく 안 비싸요 が正解です。語の前に置く、と覚えましょう。
📝 まとめと次回予告
この講では、形容詞による描写を学びました。要点を振り返りましょう。
- 韓国語の形容詞は動詞と同じ해요体ルールで活用(い/な形容詞の区別なし)。
- 母音調和:ㅏ/ㅗ→아요(좋아요・작아요)、それ以外→어요(맛있어요)。
- 으不規則:語幹のㅡが消える(크다→커요、예쁘다→예뻐요、바쁘다→바빠요)。
- 否定は形容詞の前に「안」(안 비싸요)。
- 程度の副詞(아주・너무・조금・별로)で描写を豊かに。様子を尋ねるのは「어때요?」。
形容詞が使えるようになると、感想や評価を言えるようになり、会話の表現力が大きく増します。次の第14講「否定 안/못」では、今日少し触れた「안」による否定と、「못(〜できない)」による不可能の否定を体系的に学びます。まずは今日の形容詞を、身の回りの物の様子を描写することで練習してみましょう。
📚 参考資料
관련 주제
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- 으 불규칙 크다→커요
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