存在の表現 있어요/없어요 を学びます。「ある・いる」も「ない・いない」も1語で表せる便利さ、場所の助詞 에 と位置の言葉、「持っている」という所有の意味、敬語 계시다 までを習得します。
🎯 学習目標
この講を終えると、あなたは 있어요/없어요 を使って、「机の上に本があります」「時間がありません」「兄がいます」のように、物や人の存在・所有を表す文を作れるようになります。第6講で「これ・それ・あれ」を学びましたので、今回は「〜に〜があります」と、場所と結びつけて言えるようにしていきます。
この講にも、日本語話者にとってうれしいポイントがあります。日本語では「ある(物)」と「いる(人・動物)」を区別しますが、韓国語はどちらも 있다 の一語で済みます。否定も「ない」「いない」を区別せず、없다 一語です。区別を覚える必要がない分、日本語より易しいと言えます。
この講では、まず 있어요/없어요 の基本を確認し、次に場所を表す助詞「에」と「위・아래」などの位置の言葉、そして「持っている」という所有の意味、最後に敬語の「계시다」まで進みます。日常会話で毎日使う、とても実用的な表現です。
🈶 있어요/없어요 — 「ある・いる」も「ない・いない」も1語
この節では、存在を表す基本表現を学びます。있어요(イッソヨ)は「あります/います」、없어요(オプソヨ)は「ありません/いません」を表します。これは「있다(ある・いる)」「없다(ない・いない)」という単語の、丁寧な話し方(해요体)の形です。
使い方は、存在する物や人に助詞「이/가」をつけ、その後ろに 있어요/없어요 を置くだけです。第5講で学んだ받침のルールがここでも働きます。たとえば「책이 있어요(本があります)」「시간이 없어요(時間がありません)」のように、받침のある名詞には「이」、「친구가 있어요(友達がいます)」のように받침のない名詞には「가」をつけます。
発音にも注意しましょう。「있어요」は、받침 ㅆ が次の어に移る連音化で [이써요]、「없어요」は二重パッチム ㅄ のうち ㅅ が移って [업써요] と読まれます。第3講で学んだ連音化が、こうした基本動詞でもさっそく登場するわけです。まずは「있어요=ある・いる」「없어요=ない・いない」を、口でスムーズに言えるようにしておきましょう。
📍 場所を表す助詞 에 と位置の言葉
この節では、「どこに」あるのかを表す方法を学びます。場所を示すには、助詞 에(エ)=〜に を使います。「N에 N이/가 있어요(Nに Nがあります)」が基本の型です。たとえば「교실에 학생이 있어요(教室に学生がいます)」「가방 안에 책이 있어요(かばんの中に本があります)」のように使います。
「中・上・前」などの位置を表すには、位置の言葉(位置名詞)を名詞の後ろに置きます。語順は日本語とまったく同じで、「机の上に」は「책상 위에」、「机—上—に」の順です。主な位置の言葉を整理します。
| 韓国語 | 意味 | 韓国語 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 위 | 上 | 아래/밑 | 下 |
| 앞 | 前 | 뒤 | 後ろ |
| 안 | 中 | 밖 | 外 |
| 옆 | 横・隣 | 사이 | 間 |
| 오른쪽 | 右 | 왼쪽 | 左 |
これらを使うと、「책상 위에 컴퓨터가 있어요(机の上にパソコンがあります)」「학교 앞에 카페가 있어요(学校の前にカフェがあります)」「의자 옆에 가방이 없어요(椅子の横にかばんがありません)」のように、位置を細かく表現できます。日本語と語順が同じなので、位置の言葉さえ覚えれば、組み立ては直感的にできます。
位置の言葉を組み合わせた、少し長い文も作ってみましょう。「은행은 어디에 있어요?(銀行はどこにありますか)」「병원 옆에 있어요.(病院の隣にあります)」——道案内では、こうしたやりとりが頻繁に登場します。また、「고양이가 책상 아래에 있어요(猫が机の下にいます)」のように、人や動物にもそのまま「있어요」が使える点を、ここでもう一度確認しておきましょう。「있다」が物にも生き物にも使えるおかげで、覚える動詞が1つで済むのは大きな利点です。なお、「밑」と「아래」はどちらも「下」を表しますが、「밑」は接している真下、「아래」はやや広い範囲の下、というニュアンスの違いがあります。最初は同じ「下」として使い、慣れてきたら使い分けを意識すると良いでしょう。
🤲 もう一つの意味 — 「持っている」(所有)
この節では、있어요/없어요 のもう一つの重要な使い方を学びます。実は 있어요/없어요 は、存在「ある・いる」だけでなく、所有「持っている・いない」も表します。日本語の「〜があります」が「〜を持っています」の意味にもなるのと同じ感覚です。
たとえば「저는 동생이 있어요」は、直訳すると「私には弟(妹)がいます」ですが、「弟がいます=弟という家族を持っている」という所有の意味です。同様に「시간이 있어요?(時間がありますか)」「돈이 없어요(お金がありません)」「질문이 있어요(質問があります)」など、目に見えない物事の「ある・なし」にも幅広く使えます。
ここで日本語話者が戸惑いやすいのが、所有でも助詞は「을/를(〜を)」ではなく 「이/가(〜が)」 を使う点です。日本語では「弟を持っている」とは言わず「弟がいる」と言うように、韓国語でも「동생이 있어요」と「が」にあたる助詞を使います。「持っている」と訳すときも、助詞は「이/가」のまま、と覚えておきましょう。これは韓国語の所有表現の大きな特徴です。
❓ 疑問文「어디에 있어요?」と敬語 계시다
この節では、存在を尋ねる疑問文と、敬語表現を学びます。第6講で学んだ「어디(どこ)」を使えば、「N이/가 어디에 있어요?(Nはどこにありますか)」と場所を尋ねられます。たとえば「화장실이 어디에 있어요?(トイレはどこにありますか)」と聞き、「저기에 있어요(あそこにあります)」と答える、という具合です。旅行や買い物で必ず使う、実用度の高い表現です。
そして、人の存在を敬って言うときは、있다 の敬語 계시다(ケシダ) を使います。目上の人が主語のときは、있어요 ではなく 계세요 を使うのが自然です。たとえば「선생님이 교실에 계세요(先生が教室にいらっしゃいます)」のように言います。第4講の別れのあいさつ「안녕히 계세요」も、実はこの「계시다(いらっしゃる)」から来ています。
ただし、所有の意味のときや、物が主語のときは敬語にせず、ふつうに「있어요」を使います。「先生に時間がおありですか」は「선생님이 시간이 있으세요?」のように別の敬語を使うため、まずは「人がいる=계세요、物がある=있어요」という区別から覚えれば十分です。敬語は第21講以降で体系的に学びますので、ここでは「계세요」という形があることを知っておきましょう。
⚠️ 日本語話者がつまずくポイント
この節では、存在表現でよくある間違いを3つ整理します。
① 「ある・いる」を無理に区別しようとする。 日本語の癖で「人だから別の動詞かな」と考えてしまいますが、韓国語は物も人も 있어요です。区別は不要なので、むしろ気を楽にして使いましょう。
② 所有なのに「을/를」を使ってしまう。 「동생을 있어요」は誤りです。所有でも存在でも、있어요/없어요 の前は 「이/가」 です。「〜を持っている」と訳せる場合でも、助詞は「が」にあたる이/가だと覚えてください。
③ 場所の助詞「에」を抜かす。 「교실 학생이 있어요」のように「에」を忘れるのは典型的なミスです。場所には必ず 「에(〜に)」 をつけます。なお、この「에」は存在する場所を表す助詞で、動作をする場所を表す「에서」とは異なります。両者の違いは第12講で詳しく学びます。
📝 まとめと次回予告
この講では、存在と所有の表現を学びました。要点を振り返りましょう。
- 있어요=ある・いる/없어요=ない・いない。物も人も1語でOK。
- 存在する物・人には助詞 이/가。場所には 에(〜に)。
- 位置の言葉(위・아래・앞・뒤・안・옆…)は名詞の後ろ。語順は日本語と同じ。
- 있어요/없어요 は所有「持っている」も表す。助詞は이/가のまま。
- 人を敬うときは 계세요(있다の敬語)。
存在表現が使えるようになると、場所や持ち物について自由に話せるようになります。次の第8講「数字と時間表現」では、韓国語の2種類の数(漢数詞・固有数詞)を学び、時刻・日付・値段を言えるようにしていきます。まずは今日の「N에 N이/가 있어요」を、自分の部屋にある物で組み立てて練習してみましょう。
📚 参考資料
관련 주제
- 존재 표현 있어요/없어요
- 장소 조사 에
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- 존댓말 계시다
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- 한국어 초급 25강 — 발음과 기초 문법으로 시작하는 첫걸음
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