家族の基本語彙(부모・부부・자녀)から、話し手の性別で変わる兄弟姉妹の呼び名(형/오빠・누나/언니)、親戚(삼촌・이모・고모)、선배・후배などの人間関係語まで、韓国ならではの呼称文化とともに学びます。
🎯 この講の学習目標
この第5講を終えると、あなたは韓国語で家族や人間関係を表す言葉を、正しく使い分けられるようになります。特にこの講には、日本語にはない大きな特徴があります。それは話し手が男性か女性かで、兄・姉の呼び名が変わるという点です。この講では家族の基本語彙から始め、この性別による呼び分け、親戚の呼び方、そして友達・先輩・恋人といった人間関係の語彙までを、韓国独特の呼称文化とともに学びます。
家族や人間関係の言葉は、自己紹介や日常会話で必ず使われます。「兄が一人います」「친구(友達)と会います」「선배(先輩)にごちそうになりました」——こうした表現は毎日登場します。また韓国ドラマやK-POPが好きな方には、오빠(オッパ)や언니(オンニ)といった言葉がぐっと身近に感じられるはずです。前回までに学んだ漢字語の知識もここで活躍します。それでは始めましょう。
👨👩👧 家族の基本 — 부모・부부・자녀
このセクションでは、まず家族の中心となる基本語彙を学びます。多くが漢字語なので、日本語と結びつけて覚えられます。
「家族」は가족(カジョク=家族)です。両親は부모(プモ=父母)、丁寧には부모님と「님」を付けます。父は改まった言い方で아버지(アボジ)、親しみを込めて아빠(アッパ)、母は어머니(オモニ)、親しくは엄마(オンマ)です。아빠・엄마は日本語の「パパ・ママ」に近い、家庭内の温かい呼び方だと考えるとよいでしょう。
夫婦まわりも押さえましょう。「夫婦」は부부(プブ=夫婦)、夫は남편(ナムピョン)、妻は아내(アネ)または丁寧に부인(プイン=夫人)です。子どもは자녀(チャニョ=子女)や아이/애(子ども)、息子は아들(アドゥル)、娘は딸(タル)と言います。さらに祖父母は、祖父が할아버지(ハラボジ)、祖母が할머니(ハルモニ)です。これらは韓国ドラマでもよく耳にする、覚えやすい言葉です。
| 韓国語 | 読み | 意味 |
|---|---|---|
| 가족 | カジョク | 家族 |
| 부모(님) | プモ(ニム) | 両親 |
| 아빠 / 엄마 | アッパ / オンマ | パパ / ママ |
| 남편 / 아내 | ナムピョン / アネ | 夫 / 妻 |
| 아들 / 딸 | アドゥル / タル | 息子 / 娘 |
👦 兄弟姉妹 — 話し手の性別で呼び名が変わる
このセクションが第5講の核心です。韓国語の兄弟姉妹の呼び方には、日本人が必ず驚く大きなルールがあります。それは年上のきょうだいの呼び名が、話し手の性別によって変わるという点です。日本語なら男女どちらでも「お兄さん」「お姉さん」ですが、韓国語ではそうはいきません。
整理すると、こうなります。話し手が男性の場合、兄は형(ヒョン)、姉は누나(ヌナ)と呼びます。一方、話し手が女性の場合、兄は오빠(オッパ)、姉は언니(オンニ)と呼びます。つまり同じ「お兄さん」でも、言うのが弟なら형、妹なら오빠になるのです。一方、年下のきょうだいは性別に関係なく동생(トンセン)で、区別したいときは남동생(弟)・여동생(妹)と言います。
そしてもう一つ、韓国文化を象徴する重要な使い方があります。これらの呼び名は血縁のない年上の相手にも使うのです。学校や職場の親しい先輩、あるいは年上の知人を、형・오빠・누나・언니と呼びます。特に、女性が親しい年上の彼氏や男性を오빠と呼ぶのは、韓国文化のよく知られた特徴です。相手を親しみと敬意を込めて「家族のように」呼ぶ——この感覚が韓国語の人間関係の根っこにあります。
| 話し手が男性 | 話し手が女性 | |
|---|---|---|
| 年上の兄 | 형(ヒョン) | 오빠(オッパ) |
| 年上の姉 | 누나(ヌナ) | 언니(オンニ) |
| 年下 | 동생(男=남동생 / 女=여동생) | |
👵 親戚 — 삼촌・이모・고모と촌수の考え方
このセクションでは、親戚の呼び方を学びます。韓国語の親戚呼称は日本語よりずっと細かく、母方か父方かでも呼び名が変わります。基本だけしっかり押さえましょう。
おじ・おばの呼び方を見てみます。父方の(特に未婚の)おじは삼촌(サムチョン=三寸)、母方のおじは외삼촌(ウェサムチョン=外三寸)です。おばは、母方が이모(イモ=姨母)、父方が고모(コモ=姑母)と、はっきり区別されます。いとこは사촌(サチョン=四寸)、甥・姪は조카(チョカ)、孫は손자(ソンジャ=孫子)・손녀(ソンニョ=孫女)です。
ここで韓国独特の考え方촌수(チョンス=寸数)を紹介します。これは自分と親族との「距離」を数字で表す仕組みで、親子は1寸、きょうだいは2寸、おじ(삼촌)は3寸、いとこ(사촌)は4寸——数が増えるほど関係が遠くなります。삼촌(三寸)・사촌(四寸)という呼び名自体がこの寸数から来ているのです。ちなみに이모・삼촌は、親戚以外でも使われます。食堂の年配の女性店員さんを親しみを込めて「이모!」と呼ぶのは、韓国では日常的な光景です。
🤝 人間関係 — 친구・선배・후배・애인
このセクションでは、家族以外の人間関係を表す語彙を学びます。ここには漢字語がたくさん含まれ、日本語との対応がはっきりしています。
まず「友達」は친구(チング=親旧)です。漢字では「親旧」、つまり「親しい旧知の仲」という意味の漢字語です。注意したいのは、韓国語の친구は基本的に同い年の友達を指すこと。年上や年下には、先ほどの형・오빠や동생を使うのが自然です。次に、学校や職場の上下関係を表す선배(ソンベ=先輩)と후배(フベ=後輩)。これは日本語の「せんぱい・こうはい」とほぼ同じ発音・同じ意味で、第1講の音対応の好例です(先=せん→선、後=こう→후)。同僚は동료(トンニョ=同僚)と言います。
恋愛・親密な関係の語彙も見ておきましょう。恋人は애인(エイン)——第1講で触れたように、これは漢字語「愛人」ですが、韓国語では日本語と違ってごく普通のプラスの言葉です。彼氏は남자친구(ナムジャチング)、彼女は여자친구(ヨジャチング)、略して남친・여친とも言います。ご近所さんは이웃(イウッ)、お客さんは손님(ソンニム)です。会話例:「형이 있어요?(お兄さんがいますか?※男性への質問)」「네, 형하고 여동생이 있어요.(はい、兄と妹がいます)」。
⚠️ よくある間違いと注意点
ここでは、家族・人間関係の語彙でつまずきやすい点を整理します。
間違い1:自分の性別で兄・姉を呼び間違える。 最も多いのが、女性なのに「형」と言ったり、男性なのに「오빠」と言ったりするミスです。男性は형・누나、女性は오빠・언니——自分がどちらの立場かで決まる、と繰り返し確認しましょう。特にK-POPの影響で男性ファンが「오빠」と言ってしまう例がありますが、これは誤りです。
間違い2:年上・年下にまで친구を使う。 韓国語の친구は原則「同い年」です。年上の人を「친구」と呼ぶと不自然に響くことがあります。年齢差がある相手には형・오빠・누나・언니・동생を使い分けましょう。だからこそ韓国では初対面で年齢を尋ねるのです(第2講で学んだ敬語文化とつながります)。
間違い3:이모・고모、삼촌・외삼촌を混同する。 おば・おじは母方か父方かで呼び名が変わります。母の姉妹は이모、父の姉妹は고모。細かいですが、家族の話をするときに間違えると意味が変わってしまうので、基本のペアだけは正確に覚えておきましょう。
🔁 ミニ練習 — 家族を紹介する
学んだ呼称を使って、自分の家族を紹介してみましょう。「우리 가족은 네 명이에요(うちの家族は4人です)」(第3講の数字)。「아버지, 어머니, 형, 그리고 저예요(父、母、兄、そして私です)」。ここで大切なのが、自分が男性なら兄は형、女性なら오빠、と話し手の性別で選ぶこと。「저는 언니가 한 명 있어요(私は姉が一人います)」なら話し手は女性です。年下のきょうだいは동생で、「남동생이 있어요(弟がいます)」。家族の人数・続柄・性別による呼び分けを一度に練習すると、この講の要点がまとめて定着します。友達や店員を오빠・이모と呼ぶ韓国文化も思い出しながら、自分の家族構成を韓国語で説明してみましょう。
📝 まとめと次回予告
この第5講のポイントをチェックリストで確認しましょう。
- 家族の基本は가족・부모・부부・자녀。多くが漢字語で覚えやすい。
- 年上のきょうだいは話し手の性別で変わる。男性=형・누나、女性=오빠・언니。年下は동생。
- これらは血縁のない年上にも使う。女性が彼氏を오빠と呼ぶのは韓国文化の特徴。
- 親戚は母方・父方で区別(이모/고모、삼촌/외삼촌)。距離は촌수で数える。
- 友達친구は同い年。上下関係は선배・후배(日本語とほぼ同じ)。
家族と人間関係の言葉は、あなたの世界を紹介するための必須語彙です。次回第6講「体・健康」では、頭・目・手といった体の部位の名前と、「痛い」「風邪」「病院」など、体調を伝えるための語彙を学びます。旅行中の急な体調不良にも対応できる、実用的なテーマです。それでは次の講でお会いしましょう。다음 강에서 만나요!
📚 参考資料
관련 주제
- 家族の韓国語
- 형 오빠 누나 언니
- 부모 자녀
- 삼촌 이모 고모
- 선배 후배
- 친구 애인
- 呼称文化
- 촌수
- 외국어
- 외국어 강의
- 한국어 단어장 (일본어편)
- 무료강의
- 무료 온라인 강의
- NUGUNA
- 누구나
댓글
불러오는 중...
