他人の言葉を自分の文に取り込む間接話法(간접화법)を総合的に攻略。平叙・疑問・命令・勧誘の4文型の作り方を表で整理し、会話で必須の縮約形(-대요/-냬요/-래요/-재요)、달라고/주라고の使い分け、人称・指示語の転換、再引用まで例文で解説します。
🎯 学習目標
第3講へようこそ。前回の-는데が「自分の話をつなぐ」力だったとすれば、今回の間接話法(간접화법)は「人の話を運ぶ」力です。「友だちが明日来ると言っていた」「先生に早く来るように言われた」「いつ出発するのかと聞かれた」——こうした“伝える表現”は、ニュースや会話、報告のあらゆる場面で登場します。間接話法を制すれば、あなたの韓国語は一気に「情報をやりとりできる中級」へと跳ね上がります。
この講を終えると、あなたは次の3つができるようになります。第一に、平叙・疑問・命令・勧誘の4つの文型を間接話法に正しく変換できるようになります。第二に、韓国語会話の主役である縮約形(-대요・-냬요・-래요・-재요)を聞き取り、使えるようになります。第三に、間接話法で起こる人称・指示語の転換と、間違えやすい달라고/주라고の使い分けを理解できるようになります。それでは始めましょう。
💡 間接話法とは — 直接話法との違い
このセクションでは、間接話法の全体像をつかみます。まず直接話法とは、相手の言葉をそのまま引用符で運ぶ方法です。「친구가 “내일 갈게”라고 했어요(友だちが「明日行くね」と言いました)」。一方間接話法は、引用符を外し、話し手の視点に合わせて文を組み込みます。「친구가 내일 간다고 했어요(友だちが明日行くと言いました)」。
間接話法の心臓部は、「(引用の語尾)+ 고 + 하다」という構造です。元の文が平叙文か疑問文か命令文か勧誘文かによって、고の前につく語尾が変わります。そして「하다(言う)」の部分は、過去なら「했어요」、伝聞なら「한대요」、尋ねる動詞なら「물어봤어요」などに置き換わります。日本語の「~と言う/~と聞く/~ように言う」にあたりますが、韓国語では文型ごとに語尾が決まっている点が最大の特徴です。ここを表で押さえれば、間接話法の8割は完成です。
📐 4つの文型の作り方
このセクションでは、間接話法の核となる4つの文型を一つずつ見ます。「どんな文を伝えるか」で고の前の形が決まる——この原則を表で整理します。
| 元の文型 | 接続 | 例(原文→間接話法) |
|---|---|---|
| 平叙(動詞) | -ㄴ다고/-는다고 하다 | 간다→간다고 해요 / 먹는다→먹는다고 해요 |
| 平叙(形容詞) | -다고 하다 | 좋다→좋다고 해요 |
| 平叙(名詞+이다) | -(이)라고 하다 | 학생이다→학생이라고 해요 |
| 疑問 | -(느)냐고 하다/묻다 | 가다→가냐고 물어요 / 좋다→좋(으)냐고 물어요 |
| 命令 | -(으)라고 하다 | 가다→가라고 해요 / 먹다→먹으라고 해요 |
| 勧誘 | -자고 하다 | 가다→가자고 해요 |
いくつか重要な注意点があります。平叙の動詞は、語幹に終声(パッチム)がなければ-ㄴ다고、あれば-는다고です(가다→간다고、먹다→먹는다고)。ただし形容詞は終声に関係なく-다고のみ(좋다→좋다고)。この「動詞は-ㄴ다/는다、形容詞は-다」という非対称は、第1講で触れた“新聞体・下称”と同じ仕組みなので、セットで覚えると効率的です。
過去はどの文型でも-았/었をはさむだけです(갔다고、먹었다고、좋았다고)。疑問は伝統的には動詞-느냐고・形容詞-(으)냐고ですが、現代の話し言葉では両方とも-냐고で済ませることが一般的です。命令の-(으)라고は終声があれば으が入ります(읽다→읽으라고)。形が多く見えますが、表の左から「何の文を伝えるか」を選ぶだけ、と考えれば迷いません。
🗣️ 会話の主役 — 縮約形
このセクションでは、実際の会話で間接話法以上に多用される縮約形(준말)を扱います。「-고 해요」を毎回フルで言うのは長いので、韓国語ではこれをぎゅっと縮めます。ドラマやおしゃべりで頻出するのは、むしろこちらです。
| フル形 | 縮約形 | 例 |
|---|---|---|
| -ㄴ다고/는다고 해요 | -ㄴ대요/는대요 | 간다고 해요→간대요 / 먹는다고 해요→먹는대요 |
| -다고 해요(形容詞) | -대요 | 좋다고 해요→좋대요 |
| -(이)라고 해요 | -(이)래요 | 학생이라고 해요→학생이래요 |
| -냐고 해요 | -냬요 | 가냐고 해요→가냬요 |
| -(으)라고 해요 | -(으)래요 | 가라고 해요→가래요 / 먹으라고 해요→먹으래요 |
| -자고 해요 | -재요 | 가자고 해요→가재요 |
たとえば「민수 씨가 다음 주에 이사 간대요(ミンスさんが来週引っ越すそうです)」「언제 오냬요(いつ来るのかと聞いていますよ)」「선생님이 숙제 다시 하래요(先生が宿題をやり直せって)」「주말에 같이 영화 보재요(週末に一緒に映画を見ようって)」。このように縮約形は、人から聞いた話をその場で伝える“伝言”の感覚で使われます。聞き取りでこれが分からないと会話についていけないので、縮約形は必ず耳と口で覚えてください。
🎁 注意が必要な表現 — 달라고/주라고と転換
このセクションでは、間接話法で日本語話者がとくにつまずく2点を扱います。一つ目は「~してくれと言う」の달라고/주라고の使い分けです。元の文が「주세요(ください/してください)」のとき、間接話法では2つに分かれます。
달라고 하다は、その行為が話し手(伝える人)自身に向かう場合に使います。「친구가 (나한테) 돈을 빌려 달라고 했어요(友だちが〔私に〕お金を貸してくれと言いました)」。一方주라고 하다は、行為が第三者に向かう場合です。「엄마가 동생한테 용돈을 주라고 했어요(母が弟にお小遣いをあげなさいと言いました)」。「自分にくれ=달라고、他人にあげて=주라고」と覚えましょう。これは韓国語特有の区別で、日本語にはない感覚なので要注意です。
二つ目は人称・指示語の転換です。間接話法では、引用符を外すぶん、視点が“伝える人”に移ります。元の話し手の「저/나(私)」は、伝える文では「자기(自分)」や本人の名前に変わります。「민수 씨가 “제가 할게요”라고 했어요」→「민수 씨가 자기가 한다고 했어요(ミンスさんが自分がやると言いました)」。同様に「여기(ここ)」→「거기(そこ)」、「오다(来る)」→文脈により「가다(行く)」へと、視点に応じて調整します。さらに、人の伝聞を再び伝える再引用も可能です。「철수가 영희가 온다고 했다고 하더라(チョルスが、ヨンヒが来ると言っていたと言っていたよ)」のように入れ子にできます。
⚠️ よくある間違い
このセクションでは、典型的な誤りを3つ挙げます。第一に、平叙文の動詞と形容詞の混同。動詞は-ㄴ다고/는다고、形容詞は-다고です。「좋는다고」(誤)ではなく「좋다고」(正)、「간다고」(正)を「가다고」(誤)としないこと。動作か状態かを見極めましょう。
第二に、命令文を平叙文で代用してしまう誤り。「早く来てと言った」を「빨리 온다고 했어요」とすると「早く来ると言った(平叙)」になってしまいます。正しくは命令の「빨리 오라고 했어요」です。文型を取り違えると意味がまるで変わるので注意してください。
第三に、달라고と주라고の取り違え。「(私に)教えてと言った」を「가르쳐 주라고 했어요」とすると「(誰か他人に)教えてあげてと言った」の意味になります。自分が受け手なら「가르쳐 달라고 했어요」が正解です。受益者が誰かを必ず確認しましょう。
📝 まとめと次回予告
第3講、お疲れさまでした。今日のポイントを整理します。
- 基本構造:(文型別の語尾)+ 고 + 하다
- 4文型:平叙 -ㄴ다/는다/다고、疑問 -냐고、命令 -(으)라고、勧誘 -자고
- 縮約形:-대요/-냬요/-래요/-재요(会話の主役、必ず耳で習得)
- 要注意:自分に=달라고/他人に=주라고、人称・指示語の転換
間接話法は“聞いて慣れる”文法です。ドラマを見ながら「あ、今-대요って言った=伝聞だ」と気づけるようになれば、聞き取り力が一段上がります。今日の例文を、自分の周りの出来事に置き換えて声に出してみてください。
さて、次回第4講では「連体形(관형형)と時制」を扱います。「내가 읽은 책(私が読んだ本)」「지금 읽는 책(今読んでいる本)」「내일 읽을 책(明日読む本)」——名詞の前に文を置いて詳しく説明する、韓国語の“描写力”の核心です。過去・現在・未来で形が変わる連体形を、すっきり整理します。それでは次の講でお会いしましょう。
📚 참고 자료
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