「〜です」にあたる -이에요/예요 の使い方を学びます。받침の有無による形の使い分け、疑問文、格式体 -입니다、そして否定文「이/가 아니에요」までを、日本語と対照しながら習得します。
🎯 学習目標
この講を終えると、あなたは「〜です」にあたる韓国語の表現 -이에요/예요 を使って、「私は学生です」「これは本です」のような名詞を使った文(名詞文)を自由に作れるようになります。前の第4講では自己紹介で少しだけ「〜입니다」に触れましたが、今回はその「〜です」の仕組みを正面から学びます。
名詞文は、あらゆる会話の土台です。職業・国籍・名前・物の名前など、「AはBです」と言えるだけで、表現できることが一気に増えます。さらに、否定文「〜ではありません」も合わせて学ぶことで、「学生ではありません」のように、肯定と否定の両方を自在に使えるようになります。
この講のポイントは2つあります。1つは、第3講までに学んだ받침(パッチム)の有無で形が変わること。もう1つは、否定文が日本語のように一語で済まず、名詞+助詞+아니에요という形になることです。この2点を意識しながら進めましょう。
🧩 「〜です」にあたる -이에요/예요 — 韓国語の指定詞
この節では、名詞文の中心となる表現を学びます。韓国語で「〜です」にあたるのは -이에요/-예요 です。これは「이다(〜だ)」という指定詞の、丁寧でやわらかい話し方(해요体)の形です。日本語の「です」にほぼそのまま対応すると考えてかまいません。
使い方はとてもシンプルで、名詞の後ろにそのまま付けるだけです。たとえば「学生」は「학생」なので「학생이에요(学生です)」、「歌手」は「가수」なので「가수예요(歌手です)」となります。語順も日本語と同じ「主語+名詞+です」なので、日本語話者にとっては非常に学びやすい構造です。
第4講で学んだ自己紹介の「저는 ~입니다」も、実はこの指定詞「이다」の別の形(格式体)でした。「이에요/예요」はやわらかく親しみのある言い方、「입니다」はかしこまった言い方、という関係です。日常会話では「이에요/예요」が圧倒的によく使われますので、まずはこちらをしっかり身につけましょう。
🔀 받침で形が変わる — -이에요 と -예요 の使い分け
この節では、この講で最も大切なルールを学びます。「〜です」の形は、前に来る名詞の終わりが받침(パッチム)で終わるか、母音で終わるかで変わります。
- 받침あり(子音で終わる)→ -이에요:학생 → 학생이에요(学生です)、회사원 → 회사원이에요(会社員です)、일본 사람 → 일본 사람이에요(日本人です)
- 받침なし(母音で終わる)→ -예요:가수 → 가수예요(歌手です)、의사 → 의사예요(医者です)、친구 → 친구예요(友達です)
なぜ2つの形があるのでしょうか。これは発音をなめらかにするためです。子音で終わる名詞にいきなり「예요」をつけると発音しにくいので、母音「이」を補って「이에요」とするのです。第3講で学んだ連音化を思い出してください。「학생이에요」は、받침 ㅇ が次に移って [학쌩이에요] のように自然につながって読まれます。
このルールは、これから学ぶ多くの文法(助詞や活用)にも共通する、韓国語の根本原則です。「子音で終わるか、母音で終わるか」を見分ける習慣を、今のうちにつけておきましょう。慣れるまでは、名詞を覚えるときに「받침があるかどうか」も一緒に意識すると効果的です。
❓ 疑問文と 합니다체(格式体)
この節では、質問のしかたと、よりかしこまった言い方を学びます。疑問文の作り方は驚くほど簡単で、「이에요/예요」の文末に「?」をつけ、語尾を上げて発音するだけです。語順を変える必要はありません。たとえば「학생이에요?(学生ですか)」「의사예요?(医者ですか)」のように、肯定文とまったく同じ形で質問になります。これは日本語の「〜ですか」と同じ感覚です。
一方、ビジネスや式典、初対面のあいさつなど、かしこまった場面では 合니다体(격식체) を使います。「です」にあたるのが -입니다、「ですか」にあたるのが -입니까? です。たとえば「학생입니다(学生です)」「학생입니까?(学生ですか)」となります。「입니다」は鼻音化して [임니다]、「입니까」は [임니까] と読まれる点に注意しましょう。
この格式体は、받침の有無にかかわらず常に「입니다/입니까」の形のままで、形が変わりません。「이에요/예요」のような使い分けがない分、こちらのほうが形は単純です。会話では「이에요/예요」、フォーマルな場では「입니다」、と場面で使い分けられるようにしておきましょう。
🚫 否定文 — 「〜ではありません」は 이/가 아니에요
この節では、日本語話者が特に間違えやすい否定文を学びます。「〜ではありません」と言いたいとき、韓国語では「이에요/예요」をそのまま否定形にするのではありません。代わりに、「아니다(〜でない)」という別の単語を使い、名詞に助詞「이/가」をつけて、「名詞+이/가 아니에요」という形にします。
ここでも받침のルールが働きます。받침あり → 이 아니에요、받침なし → 가 아니에요 です。たとえば「학생이 아니에요(学生ではありません)」「의사가 아니에요(医者ではありません)」となります。格式体では「아닙니다」を使い、「학생이 아닙니다」「의사가 아닙니다」と言います。
つまり、肯定の「AはBです」が「A는 B이에요/예요」なら、否定の「AはBではありません」は「A는 B이/가 아니에요」となります。例文で確認しましょう。「저는 회사원이에요(私は会社員です)」に対して、「저는 학생이 아니에요(私は学生ではありません)」のように使います。否定は一語ではなく「名詞+助詞+아니에요」の3要素、と覚えてください。
会話の中での使い方も見てみましょう。たとえば、相手に「학생이에요?(学生ですか)」と聞かれたとき、そうでなければ「아니요, 학생이 아니에요. 회사원이에요.(いいえ、学生ではありません。会社員です)」と答えられます。第4講で学んだ返事の「네(はい)/아니요(いいえ)」と組み合わせると、こうした自然なやりとりが成り立ちます。肯定・否定・疑問の3つをセットで練習すると、実際の会話で迷わず使えるようになります。
もう少し例を増やしておきましょう。「이름이 뭐예요?(名前は何ですか)」——「뭐」は母音で終わるので「예요」です。「이 사람은 누구예요?(この人は誰ですか)」「제 친구예요.(私の友達です)」のように、疑問詞「뭐(何)」「누구(誰)」と組み合わせても、形のルールはまったく同じです。받침の有無さえ見れば、どんな名詞にも対応できます。
⚠️ 日本語話者がつまずくポイント
この節では、名詞文でよくある間違いを3つ整理します。
① -이에요 と -예요 を取り違える。 받침の有無の判断ミスが原因です。迷ったら「名詞の最後の文字に下の子音があるか」を確認しましょう。「가수(歌手)」の「수」には받침がないので「예요」、「학생(学生)」の「생」には받침 ㅇ があるので「이에요」です。
② 否定を「이에요」の形だけで作ろうとする。 「학생 아니에요」と助詞を抜かしたり、「안 이에요」と言ったりするのは誤りです。否定は必ず 「名詞+이/가 아니에요」 の形になります。動詞・形容詞の否定(안〜)は第14講で別に学びますので、ここでは「名詞の否定は아니에요」と区別して覚えましょう。
③ 「예요」を「에요」と書く。 母音で終わる名詞につくのは「예요」です。発音が「エヨ」に近いため「에요」と書き間違えがちですが、正しいつづりは「예요」です。書くときに注意してください。
📝 まとめと次回予告
この講では、名詞文の作り方を学びました。要点を振り返りましょう。
- 「〜です」=-이에요/예요。받침あり→이에요、받침なし→예요。
- 疑問文は同じ形に「?」をつけ、語尾を上げるだけ。
- 格式体は-입니다/-입니까?(받침に関係なく形は不変、[임니다]と発音)。
- 否定文は「名詞+이/가 아니에요」。받침あり→이、なし→가。
- 否定は一語ではなく3要素で作る。
名詞文が作れるようになると、自己紹介や物の説明が一気に広がります。次の第6講「指示語 이/그/저」では、「これ・それ・あれ」にあたる指示語を学び、「이것은 책이에요(これは本です)」のように、目の前の物を指して言えるようにしていきます。まずは今日学んだ「저는 〜이에요/예요」を、自分の職業や国籍で言えるように練習しましょう。
📚 参考資料
관련 주제
- 명사 서술 -이에요/예요
- 받침 유무 형태
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- 부정문 이/가 아니에요
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