比較の助詞「보다(〜より)」、程度副詞「더/덜(もっと/より少なく)」、最上級「제일/가장(いちばん)」を使って、二つ以上のものを比べる表現を学び、同等比較「만큼」や程度副詞まで広げます。
🎯 学習目標
この講義を終えると、ものごとを比べる比較表現を使いこなせるようになります。具体的には、(1)「〜より」を表す助詞보다、(2)「もっと/より少なく」を表す더/덜、(3)「いちばん」を表す最上級제일/가장、さらに(4) 同等比較の만큼と程度副詞、これらを身につけます。
「りんごよりいちごのほうがおいしい」「ソウルがいちばん大きい都市です」「こっちのほうがもっと安い」——買い物や好みを話すとき、比較は毎日のように使います。前半10講で学んだ文法に、今回からは会話を豊かにする実践表現が加わります。語順が日本語と少し違う点に注意しながら学んでいきましょう。それでは始めましょう。
💡 韓国語の比較の組み立て方
このセクションでは、比較表現の基本構造を理解します。日本語では「AよりBのほうが〜だ」と言いますね。韓国語もよく似た発想ですが、比べる基準に助詞 보다(〜より) を付けるのが特徴です。
基本の型は二つあります。① 「A보다 B가 더 + 形容詞」(Aより Bのほうが もっと〜)。② 「B는 A보다 더 + 形容詞」(Bは Aより もっと〜)。どちらも意味は同じで、語順の違いです。
사과보다 딸기가 더 맛있어요. — りんごよりいちごのほうがもっとおいしいです。
딸기는 사과보다 더 맛있어요. — いちごはりんごよりおいしいです。
ポイントは、보다 が基準となる名詞のすぐうしろに付くことです。「りんごより」なら 사과보다。日本語の「より」と同じ位置と考えれば分かりやすいです。次のセクションで、程度を表す 더/덜 を詳しく見ましょう。
🔧 「더(もっと)」と「덜(より少なく)」
このセクションでは、程度を表す副詞 더 と 덜 を学びます。これらは形容詞や動詞の前に置きます。
더 は「もっと・より多く」を表します。比較の보다 とよく一緒に使われますが、더 だけでも「もっと」の意味になります。一方 덜 は「より少なく・〜ほどでない」を表す、더 の反対語です。
| 副詞 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| 더(もっと) | 더 비싸요 | もっと高いです |
| 덜(より少なく) | 덜 비싸요 | (それほど)高くないです |
| 훨씬(ずっと) | 훨씬 더 좋아요 | ずっと良いです |
이 옷이 저 옷보다 더 예뻐요. — この服があの服よりもっときれいです。
오늘은 어제보다 덜 추워요. — 今日は昨日より寒くないです。
強調したいときは 훨씬(はるかに・ずっと) を 더 の前に付け、「훨씬 더(ずっともっと)」と言えます。이게 훨씬 더 싸요.(これがずっと安いです。)のように使うと、差が大きいことを表せます。
🏆 最上級「제일/가장(いちばん)」
このセクションでは、最上級の表現を学びます。「いちばん〜だ」と言うには、形容詞・副詞の前に 제일 または 가장 を置きます。意味はほぼ同じで、제일 が会話的、가장 がややかたい・書き言葉的です。
이 식당이 제일 맛있어요. — この食堂がいちばんおいしいです。
서울이 한국에서 가장 큰 도시예요. — ソウルが韓国でいちばん大きい都市です。
「〜の中でいちばん」と範囲を示すときは、「(名詞) 중에서」(〜の中で)を添えます。
과일 중에서 딸기를 제일 좋아해요. — 果物の中でいちごがいちばん好きです。
「何がいちばん〜ですか?」と尋ねるときも便利です。뭐가 제일 좋아요?(何がいちばんいいですか?)、누가 제일 키가 커요?(誰がいちばん背が高いですか?)。好みやおすすめを聞き出す、会話で大活躍の表現です。
⚖️ 同等比較「만큼」と程度副詞
このセクションでは、「同じくらい」を表す表現と、程度を表す副詞をまとめて学びます。
「A는 B만큼 ~」=「AはBと同じくらい〜だ」。만큼 は「〜と同じ程度」を表し、二つが同等であることを示します。
동생이 형만큼 키가 커요. — 弟が兄と同じくらい背が高いです。
また、比較とあわせて覚えたいのが程度副詞です。形容詞の程度を表す言葉で、比較表現を豊かにします。代表的なものを整理します。
| 程度副詞 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 아주 / 매우 | とても | 아주 맛있어요 |
| 정말 / 진짜 | 本当に | 정말 좋아요 |
| 너무 | あまりに・とても | 너무 비싸요 |
| 조금 / 좀 | 少し | 좀 매워요 |
| 별로 | あまり(〜ない) | 별로 안 좋아요 |
とくに 별로 は、うしろに否定を伴って「あまり〜ない」となる点に注意しましょう(별로 안 좋아요=あまり良くない)。これらの副詞を比較表現に組み合わせると、「こっちのほうがずっと安い」「あれはあまりおいしくない」など、ニュアンス豊かな会話ができます。
⚠️ よくある間違い
このセクションでは、つまずきやすい点を整理します。
間違い①:보다 の位置。「りんごより」を 보다 사과(✕)と前に置くのは誤り。보다 は名詞のうしろで 사과보다(○)です。日本語の「より」と同じ位置と覚えましょう。
間違い②:너무 の使い方。본来 너무 は「度を超えて(マイナス)」の意味でしたが、現在は「とても(プラス)」でも広く使われます。ただし試験などかたい文脈では、ほめ言葉には 아주/매우 のほうが無難です。
間違い③:제일/가장 の位置。最上級の副詞は形容詞の直前に置きます。맛있어요 제일(✕)ではなく 제일 맛있어요(○)です。
📝 핵심まとめ
第11講の要点を整理します。
- 比較:「A보다 B가 더 ~」「B는 A보다 더 ~」。보다 は基準名詞のうしろ。
- 程度:더(もっと)/ 덜(より少なく)、強調は훨씬 더。
- 最上級:제일(会話的)/ 가장(かため)+形容詞。範囲は「~ 중에서」。
- 同等:「A는 B만큼 ~」(同じくらい)。程度副詞=아주・정말・너무・조금・별로(+否定)。
これで、ものを比べる表現が自在に使えるようになりました。次の第12講では、「提案・勧誘の -(으)ㄹ까요?/-읍시다」を学びます。「〜しましょうか?」「〜しましょう」という、人を誘う表現です。引き続き実践的な会話力を伸ばしていきましょう。
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