「試しに〜してみる」を表す「-아/어 보다」と、その過去形で「〜したことがある」という経験を表す「-아/어 봤다」を学び、さらに明確な経験表現「-아/어 본 적이 있다/없다」まで身につけます。
🎯 学習目標
第10講へようこそ。全20講のちょうど折り返し地点です。この講義を終えると、「-아/어 보다(〜してみる)」で試みを、その過去形「-아/어 봤다(〜したことがある)」で経験を表せるようになります。さらに、より明確な経験表現「-아/어 본 적이 있다/없다」も身につけます。
「キムチを食べてみました」「済州島に行ったことがあります」「韓服を着てみたいです」——旅行や趣味、自己紹介の場面で、経験や試みを語る表現は欠かせません。とくに会話では「〜してみてください」「〜したことありますか?」という形が頻出します。今回でここまでの学習を一区切りし、後半戦へ弾みをつけましょう。それでは始めましょう。
💡 「やってみる」と「やったことがある」
このセクションでは、今回の表現の全体像をつかみます。鍵になるのは 보다 という動詞です。보다 はもともと「見る」という意味ですが、ほかの動詞のうしろに付くと「試しに〜してみる」という補助的な意味を持ちます。
そして、この「〜してみる(-아/어 보다)」を過去形にすると、「〜してみた」→さらに発展して「〜したことがある(経験)」という意味になります。「試しにやってみた」という行為が積み重なって「経験」になる、という自然な流れです。
つまり、現在形「-아/어 보다」=これから試みる、過去形「-아/어 봤다」=過去の経験。この二つを軸に学んでいきます。まず作り方から見ましょう。
🔧 「-아/어 보다」の作り方と用法
このセクションでは、試みの表現を学びます。活用は第2講の -아서/어서 や第5講の -아/어 있다 と同じ母音の使い分けです。語幹末が ㅏ・ㅗ → -아 보다、それ以外 → -어 보다、하다 → 해 보다。
| 基本形 | -아/어 보다 形 | 意味 |
|---|---|---|
| 먹다(食べる) | 먹어 보다 | 食べてみる |
| 가다(行く) | 가 보다 | 行ってみる |
| 입다(着る) | 입어 보다 | 着てみる |
| 하다(する) | 해 보다 | やってみる |
とくによく使うのが、命令・勧めの形「-아/어 보세요(〜してみてください)」です。相手に何かを勧めるとき、とても自然でやわらかい表現になります。
이 음식을 한번 먹어 보세요. — この料理を一度食べてみてください。
제주도에 꼭 가 보세요. — 済州島にぜひ行ってみてください。
「한번(一度・ちょっと)」を添えると、「試しに一度〜してみて」というニュアンスが出て、より自然になります。お店や旅行先での会話で大活躍します。
📖 「-아/어 봤다」で経験を語る
このセクションでは、経験を表す過去形を学びます。-아/어 보다 の 보다 を過去形 봤다(=보았다) にすると、「〜してみた」「〜したことがある」になります。丁寧体は -아/어 봤어요 です。
저는 한복을 입어 봤어요. — 私は韓服を着てみました(着たことがあります)。
한국 음식을 먹어 봤어요? — 韓国料理を食べたことがありますか?
네, 김치찌개를 먹어 봤어요. — はい、キムチチゲを食べたことがあります。
このように、質問「-아/어 봤어요?(〜したことありますか?)」と答え「-아/어 봤어요(〜したことあります)」はセットでよく使われます。自己紹介や雑談で相手の経験を尋ねるとき、非常に便利な表現です。第6講で学んだ -(으)ㄹ 수 있다(能力)と合わせると、「やってみたことがあるから、できる」といった会話も作れます。
🌟 「-아/어 본 적이 있다/없다」— 経験をはっきり表す
このセクションでは、経験をより明確に表す表現を学びます。-아/어 본 적이 있다(〜したことがある)、-아/어 본 적이 없다(〜したことがない)です。
ここで 적 は「〜したとき・経験」を表す語で、「-아/어 본 적이 있다」を直訳すると「〜してみた経験がある」となります。-아/어 봤다 とほぼ同じ意味ですが、「経験の有無」をはっきり述べたいときに使われ、とくに否定(経験がない)を言うときに便利です。
| 表現 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| -아/어 본 적이 있다 | 제주도에 가 본 적이 있어요 | 済州島に行ったことがあります |
| -아/어 본 적이 없다 | 스키를 타 본 적이 없어요 | スキーをしたことがありません |
「したことがない」を -아/어 봤다 の否定で言うと 안 먹어 봤어요 のようになりますが、먹어 본 적이 없어요 のほうが「経験がない」とはっきり伝わります。場面に応じて使い分けましょう。なお、もとの動詞が 보다(見る)そのものの場合、「見たことがある」は 봐 봤다 とは言わず、ふつう 본 적이 있어요 と言います。これも覚えておくと安心です。
⚠️ よくある間違い
このセクションでは、つまずきやすい点を整理します。
間違い①:母音の選択ミス。「着てみる」を 입아 보다(✕)とするのは誤り。입다 の語幹末は ㅣ(陰母音)なので 입어 보다 です。
間違い②:現在と過去の混同。「食べてみてください(これから)」は 먹어 보세요、「食べたことがあります(過去の経験)」は 먹어 봤어요 です。보다 が現在か過去かで意味が変わります。
間違い③:「적」を抜かす。「行ったことがない」を 가 본 없어요(✕)とするのは誤り。가 본 적이 없어요 と、적이 を必ず入れます。
📝 핵심まとめ
第10講の要点を整理します。
- -아/어 보다:「〜してみる(試み)」。母音で아/어を選ぶ。勧めの「-아/어 보세요」が頻出。
- -아/어 봤다(봤어요):「〜したことがある(経験)」。質問「-아/어 봤어요?」と答えがセット。
- -아/어 본 적이 있다/없다:経験の有無を明確に表す。とくに否定(없다)で便利。
- 注意:보다(見る)自体は「본 적이 있어요」の形を使う。
前半10講、おつかれさまでした。連結語尾から能力・義務・条件・目的・経験まで、2級の核心文法を一通り学びました。後半は、より実践的な会話表現に入っていきます。次の第11講では、「比較表現 — 보다/더/제일」を学びます。「〜より」「もっと」「いちばん」という、ものを比べる表現です。後半戦も一緒に進めていきましょう。
📚 참고 자료
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