韓国語の過去形-았/었/했어요の作り方を解説。現在形と同じ母音判定、現在形の해요体にㅆを足す近道、名詞の過去(이었어요/였어요)と存在の過去(있었어요)、「어제 뭐 했어요?」で昨日の出来事を話す練習を扱う。
🎯 学習目標
この第10講を終えると、あなたは韓国語で過去のことを話せるようになります。「갔어요(行きました)」「먹었어요(食べました)」「공부했어요(勉強しました)」のように、過ぎた出来事を表す過去形を身につけ、「昨日何をしましたか?」という質問に答えられるようになります。20講の折り返し地点にあたる、表現の時間軸を一気に広げる重要回です。
うれしいことに、過去形は第8講で学んだ現在形の活用ルールがそのまま応用できます。新しい原理を覚えるというより、現在形に「過去の印」を足すだけです。ゴールは3つです。第一に「았/었/였어요」で過去形を作ること、第二に現在形から過去形を作る「近道」を知ること、第三に「〜でした」という名詞・存在の過去を言えることです。すでに学んだ知識を活かせるので、楽に進められます。
⏪ 過去形の作り方 — 았/었/였어요
この節では、過去形の基本ルールを学びます。第8講の現在形と同じく、語幹の最後の母音を見て決めます。
過去形は、語幹に「았어요/었어요/했어요」を付けて作ります。どれを選ぶかは、現在形とまったく同じ3つの基準で決まります。
| 条件(語幹の最後の母音) | 付ける語尾 | 例 |
|---|---|---|
| ㅏ または ㅗ(明るい母音) | 았어요 | 살다→살았어요、읽다…(※母音はㅣ) |
| それ以外の母音 | 었어요 | 먹다→먹었어요、읽다→읽었어요 |
| 하다で終わる動詞 | 했어요(特別) | 하다→했어요、공부하다→공부했어요 |
現在形が「아요/어요/해요」だったのに対し、過去形は「았어요/었어요/했어요」になります。違いは、現在形の語尾に「ㅆ」というパッチムが加わること、と理解すると分かりやすいです。例えば「먹다(食べる)」は、語幹「먹」の母音がㅓなので「먹었어요(食べました)」、「살다(住む)」は母音がㅏなので「살았어요(住んでいました)」となります。「하다」は特別に「했어요」、「공부하다」なら「공부했어요(勉強しました)」です。
母音終わりの語幹では、現在形と同じく縮約が起こります。「가다(行く)」は「가+았어요」が縮約して「갔어요」、「오다(来る)」は「왔어요」、「보다(見る)」は「봤어요」、「마시다(飲む)」は「마셨어요」、「주다(あげる)」は「줬어요」となります。第8講で練習した縮約のパターンが、そのまま過去形でも使えます。
🔗 現在形からの近道 — 해요体に「ㅆ」を足す
この節では、過去形を作るとても便利な「近道」を紹介します。第8講で現在形をマスターしていれば、過去形は驚くほど簡単に作れます。
その近道とは、「現在形の해요体から『요』を取り、最後の文字にㅆパッチムを足して『어요』を付ける」という方法です。母音の判定をやり直す必要がなく、すでに覚えた現在形を変形するだけで過去形ができあがります。手順を見てみましょう。
- 가요(行きます)→ 요を取る→「가」→ ㅆを足す→「갔」→ 어요を付ける→ 갔어요
- 먹어요(食べます)→「먹어」→「먹었」→ 먹었어요
- 해요(します)→「해」→「했」→ 했어요
- 마셔요(飲みます)→「마셔」→「마셨」→ 마셨어요
- 봐요(見ます)→「봐」→「봤」→ 봤어요
このように、現在形さえ正しく作れれば、過去形は「ㅆ어요」を足すだけで機械的に作れます。新しく母音を判定するより、現在形を思い浮かべて変形するほうが、はるかに速く確実です。例えば「公부하다」の現在形「공부해요」を思い出せば、「공부했어요」がすぐ出てきます。第8講の現在形が、ここで二重に役立つわけです。まずは現在形を確実にし、それを土台に過去形を量産する——これが効率的な学習法です。
📋 「〜でした」— 名詞・있다の過去
この節では、動詞だけでなく「〜でした」という名詞の過去や、「ありました/いました」という存在の過去を学びます。これで過去の表現が完成します。
名詞に付く「〜です(이에요/예요)」の過去形は「이었어요/였어요」です。これもパッチムの有無で決まり、名詞がパッチムで終われば「이었어요」、母音で終われば「였어요」を付けます。例えば「학생이었어요(学生でした)」「가수였어요(歌手でした)」のようになります。フォーマルでは「이었습니다/였습니다」です。
| 現在(〜です) | 過去(〜でした) |
|---|---|
| 학생이에요(学生です) | 학생이었어요(学生でした) |
| 가수예요(歌手です) | 가수였어요(歌手でした) |
第7講で学んだ存在の「있다/없다」の過去形も押さえましょう。「있었어요(ありました・いました)」「없었어요(ありませんでした・いませんでした)」です。これも語幹「있-/없-」に「었어요」を付けた規則的な形です。例えば「어제 시간이 있었어요(昨日は時間がありました)」「약속이 없었어요(約束がありませんでした)」のように使います。動詞・名詞・存在のすべてに「ㅆ어요」系の過去形がある、と整理しておきましょう。
🗣️ 昨日したことを話す
この節では、ここまでの過去形を使って、過去の出来事を語る練習をします。時間を表す言葉も一緒に覚えましょう。
過去を表すときによく使う時間の言葉には、「어제(昨日)」「그저께(おととい)」「지난주(先週)」「작년(去年)」「아까(さっき)」などがあります。これらを文の前に置いて、過去形と組み合わせます。では会話例を見てみましょう。声に出して読んでください。
A: 어제 뭐 했어요?(昨日、何をしましたか?)
B: 친구를 만났어요. 같이 영화를 봤어요.(友達に会いました。一緒に映画を見ました。)
A: 그래요? 저는 집에서 한국어를 공부했어요.(そうですか? 私は家で韓国語を勉強しました。)
B: 점심은 뭐 먹었어요?(昼ご飯は何を食べましたか?)
A: 비빔밥을 먹었어요. 정말 맛있었어요.(ビビンバを食べました。本当においしかったです。)
この会話には、これまで学んだ要素が詰まっています。「뭐 했어요?(何をしましたか?)」という過去の疑問、「만났어요・봤어요・공부했어요・먹었어요」という動詞の過去形、そして「맛있었어요(おいしかったです)」という存在動詞型の過去まで登場しています。過去形は、自分の昨日の出来事を韓国語で語る練習をすると、楽しく定着します。「어제 ○○을/를 했어요」と、実際の体験を文にしてみましょう。
⚠️ よくある間違いと注意点
この節では、入門者がつまずきやすいポイントを具体的に挙げます。
間違い1:하다の過去を規則どおり作る。 「하았어요(×)」ではなく「했어요」です。「공부하다→공부했어요」「일하다→일했어요」も同様。「하다→했어요」は現在形「해요」と同じく特別形として覚えましょう。
間違い2:縮約を忘れて母音を重ねる。 「가았어요(×)」「오았어요(×)」は誤りで、「갔어요」「왔어요」と縮約します。現在形の「가요」「와요」を思い出し、それにㅆ어요を足すと自然に縮約形になります。
間違い3:名詞の過去を動詞のように作る。 「학생았어요(×)」は誤り。名詞の過去は「이었어요/였어요」を使い、「학생이었어요」「가수였어요」とします。動詞の「았/었어요」と混同しないようにしましょう。
間違い4:過去形なのに現在形を使う。 「어제 영화를 봐요(×)」のように、「어제(昨日)」があるのに現在形を使うのは誤りです。過去の出来事には必ず過去形「봤어요」を使います。時間の言葉と時制をそろえる意識を持ちましょう。
📝 まとめと次回予告
第10講の要点を整理します。チェックリストで確認しましょう。
- 過去形は았어요(ㅏ/ㅗ)/었어요(その他)/했어요(하다)。母音判定は現在形と同じ。
- 近道:現在形の해요体から요を取り、ㅆを足して어요を付ける(가요→갔어요)。
- 名詞の過去は이었어요/였어요(학생이었어요・가수였어요)。
- 存在の過去は있었어요/없었어요。
- 過去の出来事には過去形を使い、時間の言葉(어제・지난주)とそろえる。
過去形は、現在形を土台にたくさん変形練習することで身につきます。今日学んだ動詞を「現在形→過去形」と変える練習を繰り返してください。次の第11講「否定表現 안/못」では、「안 가요(行きません)」「못 가요(行けません)」のように、「〜しない」と「〜できない」を区別して言う方法を学びます。意志による否定と能力による不可能を使い分ける、日常会話に欠かせない表現です。
📚 参考資料
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