TOPII書き取り51番(実用文)・52番(説明文)の空欄補充を、文脈の手がかりの読み取り・文体の一致・適切な文法という3つの軸で攻略する、日本語話者向けの実戦戦略講です。
🎯 この講の学習目標
この講を終えると、あなたはTOPII書き取りの51番・52番=空欄に一文を書き入れる問題を、根拠を持って解けるようになります。第16講までで文法と語彙という土台を固めました。ここからは実戦対策に入り、まずはTOPIIの山場である書き取り(쓰기)の入り口を攻略します。
51番・52番は各10点・合計20点で、3級合格に直結する重要問題です。作文というと難しく感じるかもしれませんが、この2問はゼロから長文を書くのではなく、与えられた文章の空欄に合う一文を書く穴埋め形式です。文脈さえ正しく読めば、これまで学んだ文法を当てはめて確実に得点できます。攻略の鍵は「文脈の手がかり」「文体の一致」「正確な文法」の3つです。まずは問題の形式を正しく理解しましょう。
📖 51番・52番の問題形式
この節では、51番と52番がそれぞれどんな問題かを確認します。2問は形式が似ていますが、扱う文章の種類と文体が異なります。
51番は「実用文(실용문/생활문)」です。メール・招待状・お知らせ・募集文・掲示板の書き込みなど、誰かに何かを知らせる・頼む・紹介する目的の実用的な文章が出ます。読み手に直接語りかける形が多く、2つの空欄(㉠㉡)に文を書き入れます。読み手への丁寧な依頼やあいさつが問われやすいのが特徴です。
52番は「説明文(설명문)」です。一般的な知識や社会現象について説明する短い段落が示され、やはり2つの空欄を埋めます。こちらは客観的・論理的な内容で、前後の論理の流れを正しくつかむことが求められます。両問とも、内容が文脈に合っているか(내용)と文法・表現が正確か(형식·언어사용)の2つの観点で採点されます。単語の暗記ではなく、文脈理解が中心の問題だと押さえておきましょう。
💡 51番(実用文)の攻略と例
この節では、51番の解き方を実際の例で見ていきます。ポイントは、文章の目的と、空欄前後の手がかりを読み取ることです。
次のようなメール文を例に考えます。「안녕하세요. 다음 달에 이사를 가게 되어서 책상을 ( ㉠ ). 3년 정도 사용했지만 상태가 아주 좋습니다. 혹시 필요하신 분은 ( ㉡ ). 연락 주시면 직접 가져가실 수 있습니다.(こんにちは。来月引っ越すことになり、机を〈㉠〉。3年ほど使いましたが状態はとても良いです。もし必要な方は〈㉡〉。ご連絡いただければ直接お持ち帰りいただけます。)」
㉠の前後を見ると、「引っ越すので机を…」「状態が良い」とあり、机を譲る・あげるという流れが読み取れます。よって「무료로 드리려고 합니다(無料で差し上げようと思います)」のように、第10講の意図表現を使って書けます。㉡は「必要な方は…」「連絡くれれば持ち帰れる」という文脈から、連絡を促す依頼だと分かります。よって「저에게 연락해 주십시오(私に連絡してください)」や「연락 주시기 바랍니다(ご連絡くださいますようお願いします)」が適切です。このように、空欄の前後の文が答えの根拠になります。文体は、この手紙が丁寧な依頼文なので「-습니다/-십시오」体(ハムニダ体)で揃えます。
📝 52番(説明文)の攻略と例
この節では、52番の解き方を例で見ていきます。ここでは、論理をつなぐ接続語が最大の手がかりになります。
次の説明文を例にします。「웃음은 건강에 좋다. 사람은 웃을 때 몸의 긴장이 풀리고 스트레스가 줄어든다. 그래서 많이 웃는 사람은 ( ㉠ ). 반대로 잘 웃지 않는 사람은 스트레스를 많이 받는다. 따라서 건강을 위해서는 ( ㉡ ).(笑いは健康に良い。人は笑うとき体の緊張がほぐれ、ストレスが減る。だから、よく笑う人は〈㉠〉。反対に、あまり笑わない人はストレスを多く受ける。したがって、健康のためには〈㉡〉。)」
㉠の前には「그래서(だから)」があり、「ストレスが減る」の結果が入ると分かります。よって「스트레스를 덜 받는다(ストレスをあまり受けない)」が適切です。㉡の前には「따라서(したがって)」があり、全体の結論が入ります。文脈から「よく笑うのが良い」という結論なので、「자주 웃는 것이 좋다(よく笑うのが良い)」や「많이 웃어야 한다(たくさん笑わなければならない)」と書けます。このように、「그래서・반대로・따라서」などの接続語が、空欄に入る内容の方向を教えてくれます。52番の文体は説明文なので、必ず「-다/-ㄴ다」体(格式のある文語体)で書きます。「좋아요」のような話し言葉は減点対象です。
🔑 3つの核心戦略
この節では、51・52番に共通する3つの核心戦略を整理します。これを意識するだけで得点が安定します。
戦略1:文脈の手がかりを探す。空欄の答えは、必ず前後の文の中に根拠があります。特に「그래서(だから/結果)」「하지만・그러나・반대로(しかし/逆)」「왜냐하면(なぜなら/理由)」「따라서・그러므로(したがって/結論)」といった接続語は、空欄に入る内容の方向を決める最重要ヒントです。まず接続語に印をつけましょう。
戦略2:文体を一致させる。51番の実用文は丁寧な「-습니다/-십시오」体、52番の説明文は「-다/-ㄴ다」体で書きます。文章全体の文体に合わせることが採点上とても重要で、「-했어요」のような話し言葉を混ぜると減点されます。第2〜13講で学んだ文法を、正しい文体で書けるようにしておきましょう。
戦略3:一文で完結させ、文法を正確に。空欄には完結した一文を入れます。主語と述語を対応させ、助詞や活用を正確に。長く複雑にする必要はなく、文脈に合った正しい一文のほうが高得点です。原稿用紙の使い方(マス目・句読点)も守りましょう。
⚠️ よくある間違い
この節では、51・52番で受験者が犯しがちな3つのミスを整理します。
ミス1:文体を混同する。52番の説明文に「-아요/-어요」の丁寧体や「-했어요」の話し言葉を使うのは典型的な減点ミスです。説明文は必ず「-다/-ㄴ다」体で書きます。逆に51番の手紙で「-다」体を使うと、読み手への丁寧さが失われ不自然です。文章の種類に文体を合わせる意識を徹底しましょう。
ミス2:文脈を無視して知っている表現を書く。空欄前後を読まずに、覚えている文をあてはめるのは危険です。内容が文脈に合っていなければ、文法が正しくても得点になりません。必ず前後の文と接続語を確認してから書きましょう。
ミス3:欲張って長く書きすぎる。難しい表現を詰め込むと、かえって文法ミスが増えます。短くても文脈に合った正確な一文を目指しましょう。確実に書ける文法(第2〜12講で学んだもの)を使うのが安全です。空欄を絶対に空白のまま出さないことも大切です——部分点が狙えます。
📝 まとめと次講予告
今回の要点を整理します。次のチェックリストを確認しましょう。
- 51番は実用文(メール・案内など)、52番は説明文。各10点、文脈理解が中心。
- 答えの根拠は空欄前後の文と接続語(그래서・반대로・따라서)にある。
- 文体を一致:51番は-습니다/-십시오体、52番は-다/-ㄴ다体。話し言葉は減点。
- 完結した正確な一文を書く。長さより文脈適合と文法の正確さ。空白で出さない。
短い文の完成をマスターしたら、次はより配点の大きい記述に進みます。次の第18講では、「書き取りの53番=グラフ・資料の説明」を学びます。データを見て200〜300字で説明する、3級合格の得点源となる重要問題です。今回学んだ論理的な接続語や文体が、そのまま生きてきます。引き続き作文力を鍛えましょう。
📚 参考資料
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한국어능력시험(TOPIK) 3급 25강
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