「〜できる/〜できない」という可能・不可能を表す「(으)ㄹ 수 있다/없다」を学ぶ回です。未来連体形+依存名詞수を使う作り方、第11回の「못」との関係、そして「上手だ・下手だ」を表す잘하다/못하다との違いを、能力を表す語彙とともに例文で身につけます。
🎯 この回の学習目標
前回は「〜したい」という願望を学びました。今回は可能・不可能「〜できる/〜できない」を学びます。「韓国語が話せます」「泳げません」のように能力を伝えられると、自己紹介や日常会話でできることが大きく広がります。
この回を終えると、次のことができます。第一に、可能を表す「(으)ㄹ 수 있다」と不可能の「(으)ㄹ 수 없다」を作れること。第二に、第11回で学んだ「못」との関係を理解すること。第三に、「上手だ・下手だ」を表す「잘하다/못하다」との違いを整理し、能力を正確に表現できることです。
この表現は、第17回で学んだ未来連体形「(으)ㄹ」を土台にしています。連体形を復習しながら進めると、理解がより深まります。
✅ 「(으)ㄹ 수 있다」— 〜できる
このセクションでは、可能を表す「(으)ㄹ 수 있다」を学びます。この表現は3つの部分からできています。動詞の未来連体形「(으)ㄹ」+「方法・可能性」を意味する依存名詞「수」+存在の「있다」です。直訳すると「〜する方法・可能性がある」で、そこから「〜できる」の意味になります。
作り方は、動詞の語幹に「(으)ㄹ 수 있다」を付けるだけです。母音語幹なら「ㄹ 수 있다」、子音語幹なら「을 수 있다」です。「가다→갈 수 있어요(行けます)」「먹다→먹을 수 있어요(食べられます)」「하다→할 수 있어요(できます)」となります。「있다」の部分を活用させて丁寧さや時制を表します。
- 저는 한국어를 조금 할 수 있어요.(私は韓国語が少しできます)
- 여기서 사진을 찍을 수 있어요?(ここで写真を撮れますか)
- 어제는 바빠서 못 갔지만, 오늘은 갈 수 있어요.(昨日は忙しくて行けませんでしたが、今日は行けます)
「할 수 있어요!(できます!/やればできる!)」は、励ましの言葉としてもよく使われる有名なフレーズです。
❌ 「(으)ㄹ 수 없다」— 〜できない(못との関係)
このセクションでは、不可能を表す「(으)ㄹ 수 없다」と、第11回で学んだ「못」との関係を確認します。
不可能は、「있다」を「없다」に替えるだけです。「갈 수 없어요(行けません)」「먹을 수 없어요(食べられません)」となります。ここで思い出してほしいのが、第11回の「못」です。実は「(으)ㄹ 수 없다」と「못」はほぼ同じ意味で、多くの場合入れ替えられます。「갈 수 없어요」も「못 가요」も、どちらも「行けません」です。
| 못(短い形) | (으)ㄹ 수 없다(長い形) | 意味 |
|---|---|---|
| 못 가요 | 갈 수 없어요 | 行けません |
| 못 먹어요 | 먹을 수 없어요 | 食べられません |
ニュアンスの差はわずかで、「못」は会話的で「〜できない」を端的に言う響き、「(으)ㄹ 수 없다」はやや説明的で「その可能性がない」という論理的な響きです。どちらを使ってもだいたい通じますが、両方作れるようにしておくと表現に幅が出ます。可能の「(으)ㄹ 수 있다」に対応する短い形はないので、「できる」は「(으)ㄹ 수 있다」を使います。
🎹 「잘하다/못하다」— 上手・下手との違い
このセクションでは、能力に関するもう一組の表現を整理します。「できる」と「上手だ」は意味が近いので、区別しておきましょう。
「잘하다」は「上手だ・得意だ」、「못하다」は「下手だ・苦手だ」を表します。これらは能力の「有無」ではなく「程度」を表す点で、「(으)ㄹ 수 있다/없다(できる/できない)」とは異なります。「한국어를 잘해요(韓国語が上手です)」「저는 노래를 못해요(私は歌が下手です)」のように使います。「잘(よく・上手に)」「못(下手に)」という副詞的な要素が動詞「하다」と結びついた表現です。
まとめると、能力があるかないかは「(으)ㄹ 수 있다/없다」、その腕前が上手か下手かは「잘하다/못하다」です。「泳げます(可能)」は「수영할 수 있어요」、「泳ぐのが上手です(程度)」は「수영을 잘해요」と、伝えたい内容で使い分けます。なお、「下手だ」の「못하다」は一語で書き、「できない」の「못 하다」とは区別されますが、まずは意味の違いを押さえれば十分です。
🗣️ 能力を表す語彙と例文練習
可能表現と相性のよい、技能・活動の語彙をまとめます。
| 韓国語 | 意味 | 韓国語 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 운전하다 | 運転する | 수영하다 | 泳ぐ |
| 요리하다 | 料理する | 자전거를 타다 | 自転車に乗る |
| 피아노를 치다 | ピアノを弾く | 춤을 추다 | 踊る |
これらを使った例文です。声に出して読みましょう。
- 저는 운전을 할 수 있어요. 하지만 잘하지는 못해요.(私は運転ができます。でも上手ではありません)
- 저는 수영을 전혀 못 해요.(私は泳ぐのが全然できません)
- 이 아이는 벌써 자전거를 탈 수 있어요.(この子はもう自転車に乗れます)
- 매운 음식을 먹을 수 있어요?(辛い食べ物を食べられますか)
⚠️ 日本人がよくする間違い
ここでは、可能表現でありがちなミスを整理します。
第一に、「수」を抜かしてしまうことです。「할 있어요」ではなく「할 수 있어요」と、必ず依存名詞「수」を入れます。「(으)ㄹ+수+있다/없다」の3点セットで覚えましょう。また、「수」は前後を分かち書きし、「할 수 있어요」と書きます。
第二に、パッチムの判断ミスです。母音語幹なら「ㄹ 수 있다」、子音語幹なら「을 수 있다」です。「먹ㄹ 수 있어요」は誤りで「먹을 수 있어요」が正解です。第17回の未来連体形「(으)ㄹ」と同じ判断です。
第三に、「できる」と「上手だ」の混同です。「韓国語ができます(可能)」を言いたいのに「한국어를 잘해요(上手です)」と言うと、実際よりレベルが高く聞こえます。まだ始めたばかりなら「한국어를 조금 할 수 있어요(少しできます)」が正確です。可能なら「(으)ㄹ 수 있다」、腕前なら「잘하다/못하다」と使い分けましょう。
📝 まとめと次回予告
今回の要点です。
- (으)ㄹ 수 있다:母音語幹→ㄹ 수 있다、子音語幹→을 수 있다で「〜できる」。
- (으)ㄹ 수 없다:「〜できない」。「못」とほぼ同義で入れ替え可能。
- 잘하다/못하다:上手だ/下手だ。能力の有無ではなく程度を表す。
- 注意:依存名詞「수」を抜かさない。分かち書きする。
次回第20回「義務・許可 아야 하다・아도 되다」では、「〜しなければならない」「〜してもよい」という義務と許可の表現を学びます。ルールや約束を伝えたり、許可を求めたりできるようになると、社会生活で必要な会話がぐっと充実します。
📚 参考資料
관련 주제
- ㄹ 수 있다
- 을 수 없다
- 可能
- 不可能
- 能力
- 못との違い
- 잘하다 못하다
- 依存名詞 수
- 외국어
- 외국어 강의
- 한국어 어휘와 문법 (일본어편)
- 무료강의
- 무료 온라인 강의
- NUGUNA
- 누구나
📚 시리즈 전체 공유
한국어 어휘와 문법 (일본어편)
이 강의가 속한 시리즈는 총 19강, 모두 무료입니다. 처음부터 배우려는 동료에게 시리즈 전체를 알려 주세요.
댓글
불러오는 중...
