「〜しなければならない(아야/어야 하다)」という義務、「〜してもよい(아도/어도 되다)」という許可、そして第15回の「〜してはいけない(면 안 되다)」という禁止を対比しながら学ぶ回です。許可を求める会話、義務の否定「〜しなくてもよい」まで含め、ルールや約束を伝える表現を身につけます。
🎯 この回の学習目標
今回は、社会生活で欠かせない義務・許可・禁止の表現を学びます。「〜しなければならない」「〜してもよい」「〜してはいけない」を使えると、ルールや約束を伝えたり、許可を求めたりでき、実用的な会話力が大きく伸びます。
この回を終えると、次のことができます。第一に、義務の「아야/어야 하다」を作れること。第二に、許可の「아도/어도 되다」を使い、許可を求める会話ができること。第三に、第15回で学んだ禁止の「(으)면 안 되다」と対比して、3つを整理し、義務の否定「〜しなくてもよい」まで表現できることです。
これらはすべて母音調和で作るので、第8回・第14回で身につけたルールがそのまま生きます。関連する3つをまとめて学ぶことで、記憶にも定着しやすい回です。
📋 「아야/어야 하다」— 義務(〜しなければならない)
このセクションでは、義務・必要を表す「아야/어야 하다」を学びます。作り方は母音調和で決まります。語幹の最後の母音がㅏ/ㅗなら「아야 하다」、それ以外なら「어야 하다」、하다は「해야 하다」です。第14回の「아서/어서」と同じ判断です。
「가다→가야 하다(行かなければならない)」「먹다→먹어야 하다(食べなければならない)」「하다→해야 하다(しなければならない)」となります。文末の「하다」は「되다」に替えても同じ意味で、会話では「해야 돼요」もよく使われます。「가야 해요」も「가야 돼요」も、どちらも「行かなければなりません」です。
- 내일 아침에 일찍 일어나야 해요.(明日の朝、早く起きなければなりません)
- 약을 식사 후에 먹어야 돼요.(薬を食後に飲まなければなりません)
- 여기서는 신발을 벗어야 해요.(ここでは靴を脱がなければなりません)
✅ 「아도/어도 되다」— 許可(〜してもよい)
このセクションでは、許可を表す「아도/어도 되다」を学びます。これも母音調和で作り、ㅏ/ㅗなら「아도 되다」、それ以外なら「어도 되다」、하다は「해도 되다」です。
「가다→가도 되다(行ってもよい)」「먹다→먹어도 되다(食べてもよい)」「하다→해도 되다(してもよい)」となります。「되다」の代わりに「괜찮다(大丈夫だ)」「좋다(よい)」も使え、「가도 괜찮아요(行っても大丈夫です)」のようにも言えます。
この表現がもっとも活躍するのが許可を求める会話です。文末を上げて「여기 앉아도 돼요?(ここに座ってもいいですか)」「사진을 찍어도 돼요?(写真を撮ってもいいですか)」と尋ねると、丁寧に許可を求められます。旅行や日常で頻繁に使う、非常に実用的なパターンです。
🚫 「(으)면 안 되다」— 禁止(第15回の復習と対比)
このセクションでは、第15回で学んだ禁止の「(으)면 안 되다」を思い出し、許可と対比します。この2つは、許可を求める問いへの「はい」と「いいえ」の関係になっています。
「여기 앉아도 돼요?(ここに座ってもいいですか)」という問いに対して、許可するなら「네, 앉아도 돼요(はい、座ってもいいです)」、禁止するなら「아니요, 앉으면 안 돼요(いいえ、座ってはいけません)」と答えます。許可は「아도 되다」、禁止は「(으)면 안 되다」と、対になって使われます。次の表で3つを一望しましょう。
| 意味 | 形 | 例 |
|---|---|---|
| 義務(しなければ) | 아야/어야 하다 | 가야 해요 |
| 許可(してもよい) | 아도/어도 되다 | 가도 돼요 |
| 禁止(してはいけない) | (으)면 안 되다 | 가면 안 돼요 |
🔄 義務の否定 — 「〜しなくてもよい」
このセクションでは、少し応用的な「義務の否定」を学びます。日本語話者が間違えやすいので、しっかり押さえましょう。
「〜しなければならない」の否定は、「〜してはいけない」ではありません。「〜しなくてもよい(=する必要がない)」という意味になります。これは許可の「아도/어도 되다」に否定の「안」を組み合わせて、「안 〜아도/어도 되다」で表します。「안 가도 돼요(行かなくてもよいです)」「예약 안 해도 돼요(予約しなくてもいいです)」のようになります。「지 않아도 되다」の形(가지 않아도 돼요)も同じ意味です。
「가야 해요(行かなければならない)」の反対は「行ってはいけない(가면 안 돼요)」ではなく、「行かなくてもよい(안 가도 돼요)」である、という点に注意してください。義務があるかないか、と、禁止されているか、はまったく別の話です。
🗣️ 語彙と例文練習
ルールや手続きに関する語彙をまとめます。義務・許可・禁止の文でよく使います。
| 韓国語 | 意味 | 韓国語 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 예약하다 | 予約する | 신분증 | 身分証 |
| 줄을 서다 | 列に並ぶ | 조용히 하다 | 静かにする |
| 신발을 벗다 | 靴を脱ぐ | 담배를 피우다 | タバコを吸う |
これらを使った例文です。声に出して読みましょう。
- 은행에서는 신분증을 보여줘야 해요.(銀行では身分証を見せなければなりません)
- 여기서 사진을 찍어도 돼요? — 네, 찍어도 돼요.(ここで写真を撮ってもいいですか — はい、撮ってもいいです)
- 도서관에서는 담배를 피우면 안 돼요.(図書館ではタバコを吸ってはいけません)
- 예약은 안 해도 돼요.(予約はしなくてもいいです)
⚠️ 日本人がよくする間違い
ここでは、義務・許可でありがちなミスを整理します。
第一に、母音調和の判断ミスです。「먹다」は母音がㅓなので「먹어야 해요」「먹어도 돼요」です。「먹아야」は誤りです。ㅏ/ㅗだけが아、それ以外は어、하다は해、という第14回のルールをそのまま適用します。
第二に、義務の否定を禁止と取り違えることです。前述のとおり「〜しなければならない」の否定は「〜しなくてもよい(안 〜아도 되다)」です。「行かなくてもいい」を「가면 안 돼요(行ってはいけない)」と言うと、意味が正反対になります。義務の有無と禁止は別、と繰り返し確認しましょう。
第三に、「되다」の해요体を「되요」と書くことです。第15回でも触れましたが、正しくは「돼요」です。「가도 되요」ではなく「가도 돼요」、「하면 안 되요」ではなく「하면 안 돼요」です。「해야 돼요」も同様に「돼」を使います。
📝 まとめと次回予告
今回の要点です。
- 義務:아야/어야 하다(되다)。「〜しなければならない」。母音調和で作る。
- 許可:아도/어도 되다。「〜してもよい」。「해도 돼요?」で許可を求める。
- 禁止:(으)면 안 되다。「〜してはいけない」。許可の「いいえ」の答え。
- 義務の否定:안 〜아도 되다。「〜しなくてもよい」。禁止とは別物。
次回第21回「経験 어 본 적이 있다」では、「〜したことがある」という経験の表現を学びます。「韓国に行ったことがあります」「食べたことがありません」のように、これまでの経験を語れるようになると、会話がぐっと深まります。
📚 参考資料
관련 주제
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- 아도 되다
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- 義務
- 許可
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